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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(118):2020年5月

発病から11年4ヶ月/死まで1年8ヶ月

5/2
 15:30着。
 テーブルに手付かずの朝食。
 当然洗濯物は干してないので部屋干しする。
 コロナ以降は残金が異常に少ないことが無くなった印象。
 寝室に行くと、結構暑いのにシャツの上に毛糸のものを羽織っている変な格好。
 喉と首(時折頭も)の痛みを訴える。テーブルではすぐ頭を抱えるし、少し動くと喉が痛いというので大変そうに見えるが、話し出すとそれほど酷くはなさそうに見える。時節柄、医者に行くのは微妙なので、明日ヘルパーさんに相談する方向。
 おやつ時は、その前に不調に見えたにも関わらず、モンブラン(1個弱)と上記のバナナ(一本)、デコポン(1/3)を快調に食す。
 このとき、窓を開けていたため外の作業員の会話が大きく聞こえる。母:「隣で何かやってんのかね」、私:「お隣はもう5年位前に居なくなって駐車場」、母:「挨拶なかった」、私:「何度もあった」といった展開になり、4周目くらいになったあたりでしんどくなり、窓を閉めて冷房オン。
 17時過ぎに「朝(朝食のことと思われ)、まだだね」とか言う。
 夕食は朝・昼抜きにも関わらず少食。おかずとフルーツはまずまず食べたので、無理強いせず。
 その後、19時過ぎに寝室に上がる。手すりを持って、息を切らしてベッドに倒れこむような感じなので、少し心配ではあるが、しばらくして普通にトイレに行ったようなので、様子を見るしかない。

5/3
 夜中、トイレ頻繁。
 3AM頃のものについては、壁の手探り音が何分も続き、何時まで経っても出口が発見できない。以前にも手探りはあったが、すぐに出口を発見していた。見かねてと言うか、うるさいからと言うか、開けに行くと、不思議そうにドアから離れた鏡台のところに立っている。「変なこと止めて」と言うと「来なくていい」と言われる。幸い、このときのみで、後で聞いても当然覚えておらず、謝られた。
 その後も何度かトイレ。
 7:45に起こす。そこそこスムーズ。昨日より多少快調か?
 朝食も通常の量を食べる。
 ヘルパーのIさんより。
・木曜朝に首の痛み訴え。起きられないレベルだったらしい
・金曜、その他含めて、デイサービスのナースは、「いつも通り過ごした」と判断
・今後、往診可能なところについては往診してもらうのがいいかも
・(毛糸のロングベストを寝間着としている話の流れで)布団の中にエプロンがあることがある
 午前のおやつは大きな饅頭を完食。
 無闇に時間に拘る傾向が薄れ、食事直前のタイミングに上に行ってしまうようなことが増えた。
 昼食は普通の量を食べる。

5/9
 ヘルパー日誌の痛み関連記載。
・月朝:痛みなし
・火昼:喉、背中から右脇
・木昼:頭、首、喉
 夕食前に「何かやる」と言うので、洗いものを頼むが、「その内」とか「明日」とか言ってやってくれずこじれる。イチゴを洗ったりするため即刻必要と言っても理解されない。

5/10
 ヘルパーはIさん。
 火曜の専門医受診同行で伝えることを聞かれ、先週の出口探しと伝えるが、トイレ後の時間がかかることなども話す。多分加齢による握力低下などにより着衣・脱衣に時間がかかるという見解。
 立ち上がった後にふらつく現象についても「気が付いているでしょうが」という言葉とともに報告される。
 デイでアクティブで火木他が休息日になっている印象があるとのこと。
 庭仕事から戻りお茶にしようとすると、寝室で寝ている。室温24℃くらいあるのに、セーターを着て布団にはいっており、「暑くない」と言う。下りて来るが、基本的に朝起きたという認識の様子。
 昼前に「脇腹がひりひり痛い」とか言う。検索すると肋間神経痛の可能性ありか?30年ほど前に帯状疱疹をやっていることを含め、明後日の専門医受診で聞いてもらうようにメイルで要請。
 二日通して食事量は通常。但し、本日の昼食で一口毎にティッシュで口を拭く印象。
 昼食直前に寝室で休みたがったが、とりあえず食べましょうということになる。食べ終わった後はそのまま上がらずにいる。その後上がる。
 
5/12
Iさんより専門医受診同行の報告。脇腹に特に何も出来ていないとの事、先生からはっきりは分からないと言われたとのこと。
 
5/16
 洗い桶に仏花。ヘルパー日誌を見ると一昨日購入なので、どうしたのかと思うが、花瓶が無いためと推定。シンク下で簡単に発見され、当方で生ける。しまい込んで忘れたと思われ。
 テーブル上に電子(LED)線香があり嫌な予感。燃えてはいないが電池蓋紛失。偶然見つかることもあるかもしれないが、諦めて、「入・切」をわかりやすくシールに書いて貼る。
 痛みなどの訴え無し。食欲通常。
 
5/17
 夜中・明け方平穏。明け方に救急車が近くを通ったが起きず。

5/21
 10時前にケアマネのNさんより電話。
 5/15を最後に利用したデイの利用者が5/18に発熱。5/19のPCR検査で陽性。濃厚接触者は無い(この辺の保健所の基準がわからんのだが)ので、通常通り開所中とのこと。
 
5/22
 16時台ヘルパーのIさんから電話。ヘルパーにつき一部短縮とのこと。
・朝は今まで通り
・5/26を100→75分、5/28を105→75分に短縮。買い物は行い、掃除などについて削減
とのこと。この程度で済むならありがたい。

5/23
 15:30着。
 母は二階に居て、テーブル上の朝食に手がついていない。これからの気温でこのパターンはよろしくない。
 電子(LED)線香がまたテーブル上。
 残金が微妙に少ない。
 洗濯物は洗濯機の中なので、部屋干しする。
 ヘルパー日誌に喉以外の痛みの訴えはあまりないが、今朝首の痛みが有った様子。
 4時からお茶。事前は乗り気でなかったが、ケーキと大きなバナナを食す。
 夕食の量は普通。
 19時過ぎに「寝ていい?」と聞く。基本的に自由だが、起きている時間が3時間というのはどうかと思うので待ってもらう。ニュース終了以降はテレビに引き込まれて20時半以降に上がる。

5/24
 起こしに行くと、喉の痛みを訴え渋るので、時間がかかりそうと心配するが、意外にスムーズ。

5/30
 今日も18時前に上がってしまい、30分程後に促されての夕食。
 ヘルパー日誌には、相変わらず寝ている的記載が多いが、昨日朝のYさんレポートでは「すごく元気でした」と特記。
 
5/31
 7時前に下りて準備。
 醤油が食器用洗剤と並べられている。
 すんなり起きる。
 美容院へ。往路、「家で寝っ転がりたい」と嫌がる。
 美容院からの戻り、自宅の裏側から入ろうとすると「よそのうちでしょ、いいの?」とか言う。物干しなどを見ても釈然としないようで、玄関を見てやっと納得する。

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