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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(035):2013年6月

 
発病から4年5ヶ月/死まで8年7ヶ月
 
6/2
 買い物へ。ホームセンターの巨大な金魚のことや子犬の入れ替わりなどに一定の記憶。
 
6/4
 母が左足を捻挫したらしく足を引きずっていたとの情報。本人に電話で聞くと痛いけど大したことなく、患部を冷やしておくとのこと。
 結論的にいつどこで何をしたのかは最後までわからないままであった。
 
6/5
 ヘルパーさんに状況を聞いたところ、足の裏まで腫れ上がり満足に歩けず、跳ねて移動しているような状態とのこと。
 
6/5
 ケアマネのMさんの情報では、足首から先が紫色の状態とのこと。
 ヘルパーさんの時間を延長して朝昼、夕方にも来てもらい夕飯を買ってもらう提案を受けお願いする。
 二階で寝るのは難しいので、病院付き添いのヘルパーさんに布団を降ろしてもらうかもとのこと。
 
6/5
 ヘルパーのIさんの情報。
 通院しレントゲンの結果、骨には異常なくひどい捻挫とのこと。悪化しなければ次回の通院必要なし。1日2回のシップ張替えをヘルパーにやってもらう。
 階段を下りるのは危ないので、布団を下ろしてパジャマも置いて、忘れないように下で寝るようにメモを置いてくれた。
 明日の夜までの食事は手配してくれた。明日はデイサービスに行く方向。
 
6/7
 ケアマネのMさんの情報。
・コタツ横に布団をしいて、横になっていたとのこと。ご自分で起き上がり、リビングの椅子やテーブルに掴まって、立ち上がりをしていたとのこと
・左足首から指先にかけて腫れ、痣、痛みは引き続きあり。昨日に比べると痛みが少しひいた様子
 鍵をキーボックスに入れて暗証番号で管理。すぐに自分での管理を希望したため戻す。
 私自身は、因果関係がわからないこともあり、再発防止策がたてられず困惑。また、少し回復すると、きっと現在のことは忘れて以前のように危険行動(急ぐ必要ないのに電話や来客時のドアに2Fから突進するなど)をしそうで心配。そもそも今回も、最初のダメージ+無理な行動による2次的な悪化という線も捨てられないと考える。玄関を開ける→新聞を取りに行くというルーチンを無理に守ってしまいそう(この心配は現実になる)。
 
6/8
 怪我後としては初めての訪問。
 「どうしてこうなったのか」という周囲が最も知りたいことを本人が知りたがっている。
 実質歩けないが移動方法が毎回違う。膝をスリッパに乗せて這ったり、踏み台を一緒に移動させながら立ったりなど。
 ヘルパー日誌を見ると、6/6の朝に挫いたらしいこと、6/7に腫れが悪化していることがわかる。二次的な行動で悪化したという推測は正解か。なお水曜は「チャイム、TELでやっと開けてくれる」ということなので、この瞬間の悪化もあった可能性。
 シップ交換。内出血は指の間周辺で限定的だが、腫れはパンパンと言うべき状態。
 
6/12
 ケアマネのMさんの報告。
・本日ヘルパーさんと一緒に診療所整形外科受診
・足の状態はあまり変わらず、湿布薬、カルシウムの内服薬(朝・夕)、痛み止めの内服薬が処方されたとのこと
 
6/14
 ケアマネのMさんの報告。
・足の痛みは続いており、「自分一人で冷凍食品やレトルト食品を温めることはできない」と言ったとのこと
・左足の痛みが続く為、部屋の中を移動の際に、座布団に正座して、両手で座布団の端を掴んで、ジャンプしていることもあるとのこと
・デイサービスで過ごすように車イスやキャスター椅子で移動すると、玄関あがりがまちで落ちる危険があるので、他に何かよい移動方法がないかを考えてくれるとのこと
 
6/15
 腫れは多少小さくなった程度で足はつけない。内出血も黒いまま。しかし必要に応じて動いている形跡あり。レンジのコンセントなども抜かれていたので、Mさんの言うほど何もできないという感じではない。足以外はまあ快調。先週よりはいろいろな意味で日常を取り戻しつつある。
 
6/16
 夕べ随分何度もトイレに起きているような音がしたが、朝見ると昨晩なかった包帯を巻いている。ヘルパーさんに「医者で巻いてもらった」ようなことを言う。シップも貼り替えた様子。
 ヘルパーさんのいるうちに、捻挫になってどれくらいかを何度も聞き、毎度12日も経ったことに驚く。
 朝の貼り替えで見た感じでは先週よりは辛うじて改善。すねの内側にも紫色のない出血が拡がっていることを発見。
 昨日からの劇的な進歩はなし。座布団を2枚交互に入れ替える斬新な移動法も。
 
6/21
 ケアマネのMさんの報告。
  先週に比べると、左足首~指先の腫れがひき、内出血も薄くなったとのこと。左足のつま先を床につくことはできるが、かかとをつけると痛みがあるとのこと。トイレまでは座布団に座って摩擦で移動したり、台所への移動は、つかまり立ちをして、右足でけんけんをして電子レンジを使用しているらしい。
 
6/24
 午後訪問。
 腫れは残るが内出血はきれいになっている。負荷はかけられないが、軽くつくことはできそう。
 
6/25
 介護タクシーで専門医受診同行。
〇報告/質疑
・捻挫の情況について説明
・健診の結果の説明を受ける
 ・LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪が高め。特に前者についてはそろそろ投薬治療を考えていたが、捻挫が落ち着くまで様子を見ることにする。油っぽい食事は避けてほしいとのこと
 ・尿、心電図はOK
 ・胸のレントゲンもOK(昨年と変化なし)
 立体図形の模写を行い、昨年同様完璧。
 
6/26
 ケアマネのMさんの報告。
・午後に整形外科を受診
・かかとの痛みが続いていること説明し、改めてレントゲンを撮影。診断の結果、かかとの骨にヒビが入っており、骨折をしているとの診断
・今後の治療方針としては、入院やショートステイを利用することで安静にして骨が固まるのを待つか、かかとに釘をいれる手術をするかとの説明があったとのこと
 
6/27
 ケアマネのMさんの報告。
 診療所の看護師のから、「入院をして骨がくっつくまで安静に過ごしてはどうか」との話があったとのこと。入院して、かかとに釘をうつ手術の方法もあるが、年齢を考えると、入院をして安静に過ごしていただくほうがいいのではとのこと。
 
6/27
 兄が看護師と話した内容
・前回レントゲンで発見出来なかったが、ひびが入っており骨折は間違いない。無理した結果と思われるが、レントゲン角度による未発見の可能性もある
・3~4週間の安静が必要と判断され入院を薦めたい。医師が経過を見られ、必要に応じてレントゲンも可能なため
 7/1の入院決定。
 
6/29
 訪問。
 腫れ改善の上、多少びっこ歩きができるなど、これから入院というのは複雑な気分になるが、これからが危険という考えもあるのでまあ悪くないか。
 母は、入院すること事態はすぐ頭に入るが、期間やお金や下着準備のことは何度も繰り返し。あと、明日からとの誤解も強し。
 先ほど入院がかなり嫌なような発言するも一時的。
 
6/30
 昨日来の、入院の話題→期限・お金・下着の心配→こちらが「いい加減にしてくれ」と言う→本人が「ボケてるんだからしょうがないじゃない」と言ってふて寝→時間と共にリセット→最初に戻る、というループを数周。入院が憂鬱らしくふて寝モードがやや長し。
 入院期間「3~4週間」に初めてのように驚き落胆。明日「やっぱり行きたくない」と言い出さないといいが。


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