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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(110):2019年9月

発病から10年8ヶ月/死まで2年4ヶ月

9/1
 5時台までトイレ頻繁。戸惑っているような独り言も毎度聞こえたのでRP(リハビリパンツ)関係を心配する。
 7:40に起こしにいく。果たしてRP5個回収・廃棄。過半数は汚れてない気はしたのだが。
 
9/7
 お金の減り大。
 9/5に叔母来訪。兄がお礼の電話をしたところ、会話の反論が攻撃的になってきた、「弁当代を出そうか」と言わなくなってきた、などの傾向、、が叔母の見解とのこと。
 兄退出までは、ある意味良好、ある意味反応緩慢という感じだったが、退出後に電話下の抽出しをガチャガチャしていたのを「あまりものの場所を変えないで」と言ってから「ここは私の家だ」系の拗れ。
 レンジ下床にむき出しRP(リハビリパンツ)。

9/8
 7:40に起こすと起床拒否。何とエアコンを消して、タオルケットと布団。「寒い」と言う。起床拒否を拒否す。また下すのに20分くらいかかる。

9/21
 15時に認定調査のためケアマネ来訪。
 認定維持のためには好調ぶりをアピールするのは不利である理解がない。しかし、話の流れに合わないコメントをするあたりで不調ぶりが伝わっているとも言える。事実の報告・確認中に「バカにしている」、「来なくていい」多し。以前は他人がいるときには無かったが。
 
9/22
 2AM台にトイレに行く音で起こされたが、一通りの動作以外の何かに時間がかかっているように思えるが何かわからず。
 7:20に起こし始めるが激しい拒否。口頭の拒否が続くので窓を開け布団を剥ぐ。「失礼な!帰れ!」などと言われる。玄関チャイムを鳴して来客を装うも効果なし。先送りすると時間がなくなるので足元の掃除もしてしまうが起きる気なし。ここまででRP2つ回収。8:20にヘルパーのIさんが来たので説得を依頼。説得成功。「殺し文句とかあるんですか?」と聞くと「企業秘密です」と言われる。
 遅刻することなく美容院へ。
 
9/28
 だるい、喉が痛いと言うが、起動すれば調子が上がる気がしたので、兄と何とか墓参りに連れ出す。行きは不調だが帰りは快調になってくる。
 夕食時大荒れ。「ビールと発泡酒を正しく見分けて買ってくるのは無理でしょう」的なるものが発端(多分)。「店の人に聞く」、「どこ?」、「八百屋」、「八百屋に売っているわけ?」、「売っているかもしれない」のように発展して「バカにしている」、「来ないでみて」の定番に。当然ながら食後のフルーツの頃には完全消失。
 風呂は待ち構えていたような勢いで入る。こっちの改善もまあうれしいが、朝起きることを優先したいところ。
 先週起きなかったことについて、「せっかく作ってくれたのに起きなかったならあってならないこと」という殊勝な発言。
 
9/29
 7:35AMに起しに行くと、「喉が痛い、寝てる」と言うが「ダメ」と返す。強い拒否ではないので、照明を点け、シャッターを開け、窓とドアを開けて待つ。エアコンが点いていたので消す。7:55頃下りて来る。その後まあまあ。
 ヘルパーはIさん。
 デイの介護認定報酬改訂変更同意書、写真・映像等の使用に関する同意書の記入。自著サインの記入時に現姓か旧姓を迷う(初めて。晩年に時折)。
 デイのある日に起こすコツは「これから出かける、迎えが来ちゃう」という、人を待たせているという感じを強調することらしい。加えて「どうすればいいの?」と聞かせる雰囲気をかきたてて誘導するといいらしい。多分暗黙知の世界。

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