アプリ模写100本ノック_Upmind #48
今回はUpmind(iOSアプリ)です。
Upmind(iOSアプリ)は、自律神経の簡易測定に基づくヘルスケアアプリです。東京大学との共同研究で開発され、科学的な検証に基づいており、心に余白をもつ習慣を実践できます。心拍変動解析の技術を利用し、 30秒間スマートフォンのライトに指をあてるだけで、 自律神経のバランスの状態を計測できます。
SNS広告で見かけインストールしました。ヘルスケアアプリを対象にしたことがなかったため、今回対象にしてみました。
アプリ模写100本ノックとは
目的
そのアプリのコア体験について製作者の意図を考察し、気づきを通じてデザインパターンの引き出しを広げることが狙い。
自分の知識として定着させる
なんでやるのか
デザインを作る上で瞬発力が必要
そのために以下のスキルが重要になる
・対象を観察する
・事象から法則性を見つけ出す
・即興で形にする
参考文献
Miwa Kuramitsuさんのこちらの記事です。頑張ります。
アプリ模写100本ノックやり方
模写したいアプリを選ぶ(5分)
アプリを触りながら、気になったことをメモする(10分)
付箋を縦にして、選択した3画面を手書きで模写する(10分)
容姿に付箋を並べて貼り、気づきを書き足す(10分)
自分は上記の後に2から4のまとめとして「やってみて感じたこと・気づいたこと」を書き出しています。
では本題に入ります。
アプリを触りながら、気になったことをメモ
今日の調子
左上に「こんにちは 〇〇さん」
→パーソナルなアプリだということがわかりやすい上記挨拶の下に継続日数
右上にカレンダー、通知、マイページアイコン
→固定じゃないから優先度低い?背景にグラデーションがかかっていて、球体がゆっくり動いている
「今日の自律神経のスコア」セクションがカードUIでまとめられている
→背景はすりガラス風「自律神経の状態を計測する」ボタンもしくは、コンテンツエリア右下固定の+ボタンをタップすると、自律神経の計測が始まる
再生ボタンがついているオブジェクトをタップすると、動画が再生される
→自律神経を整えることに関しての情報の中から今の自分に合うものが表示されてる?計測
ライトを指で抑えると計測が始まる
指を当てる前は「計測を始めましょう」のタイトル下にやり方の説明文
「カメラ」と「見本」とその下にスマホのどこを指で抑えるかがわかるモーショングラフィック
「カメラ」上の円の色が「見本」上の円の色と近い色になると計測開始?
→指で抑えるのはライトだからカメラは何も変わらない
やってみて感じたこと・気づいたこと
全体をとして、アプリの雰囲気が統一されていて違和感がなくさわれました。コア機能である自律神経の計測画面もいろんなことを考えられているんだろうなと使いながら感じました。上記3画面以外の画面では自律神経を整えられる音楽や運動の映像、自律神経についてのコラムなど、計測以外の部分でもアプリを楽しめるようになっていていいなと思いました。自分が過去に模写したものだとShazamは音楽を読み取ることに特化していたので、利用頻度は違えど、こういった設計もありだなと思いました。
今日の調子画面では、今日計測した内容が一目で見られるよう設計されています。
いいなと思った点は背景です。背景色が緑のグラデーションが引いてあり、2つの球体がゆっくり動いています。おそらく優しさや安心感を与えるための工夫と、FVで離脱を阻止する役割があるのかなと思います。記録画面などでは使用されていないため、一度使ったことがあるユーザーには知りたい情報がすぐに探せるように工夫しているんだと思います。背景がグラデ&球体が動き続けいているのはアプリでは見ないので面白いなと思いました。
気になった点は、コンテンツエリア中央にあるカード内の下半分を占めている「今日のアクティビティ」をタップすると、毎回同じ長文のダイアログが表示されることです。ダイアログは確かに確認の役割はありますが、手段として適切な感じがしなかったです。長文で読みづらさもあるので、重要な情報であれば別ページに遷移させる方がいいのかなーと思いました。
計測画面では、心拍変動を利用して自律神経を計測することができます。現在の心拍数が数値やグラフで見れます。残りの秒数が円形のタイマーと数字でわかります。
いいなと思った点はユーザーに対してのフィードバックです。まず視覚のフィードバックとして上記に挙げた心拍数に対しての数値とグラフ、秒数に対してのタイマーです。触覚に対してのフィードバックは計測完了後のバイブレーションです。20秒間ライトに指を当て続けなければならない状態であとどれくらいなのか、現在の自分はどんな状態なのかを知れるのはすごくいいなと思いました。また、フィードバックではないのですが、偉人の言葉(ex.ガンジー)がゆっくり表示されたりするので、画面を見ていても飽きがこないのがすごいなと思いました。ユーザーの利用状況にあったUI設計だなと思いました。
記録画面では、過去に計測した情報をさまざまな形式で見ることができます。計測画面は長く利用しているユーザーにとっては一番見る画面になると思うので対象にしました。データが今日の分しかないので、1日分だけで気づいた点を挙げます。
いいなと思った点は、情報の伝え方です。例えば、フォントのサイズと色がわかりやすく差別化されており、目がちらつかないようになっているなと思いました。グラフだと、棒グラフ上に点が打ってあり、おそらく棒グラフにもなっているんだろうなと思いました。さまざまなタブ切り替えを画面上部で固定していることで、各記録が好みの条件で見れます。
この画面も利用するユーザーを考慮した設計になっていていいなと思いました。
今回は7日間の無料プランで触ってみたのですが、今後使ってみようかなと思いました。以上です。
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