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私と、陸上と、インターハイ。史上初の大会中止から考えたこと

こんばんは。伊藤歩美です。
今週、史上初のインターハイ中止が発表されました。

私も高校時代に陸上部でインターハイに向けて部活漬けの日々を過ごしていたので、現役の高校生の気持ちを考えると胸が苦しくなります。

インターハイは人生に3回しかチャレンジできない大会です。
高校3年生だけでなく、1年生や2年生にとっても1回1回が大切な大会だと思います。

次の目標を見つけようと安直には言えません。しかし、これを機に何でスポーツをしているのかを問い直す時間を持つことは、今後の競技を、学校生活を、人生を豊かにすることにつながっていくと思います。

そのヒントになるような、私がスポーツで学んだことを格好よくまとめてみようと思いましたが、なかなかまとめることが出来ず数日経ってしまいました。。

なので、格好つけずに私自身もなぜ高校生活を部活に捧げていたのか、改めて考えてみることにします。

きっかけは人より得意だったから

何で陸上部に入ったのかと聞かれると、人よりも走るのが得意で、勝負で勝てるのが嬉しかったからというのが正直なところです。

今季の朝ドラ、エールの中で、森山直太朗さん演じる小学校の先生が主人公に

人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること。それがお前の得意なものだ。それが見つかれば しがみつけ。必ず道は開く。

と言っていました。
まさにこの感覚です。

しがみついたその先に得たもの

私は得意にしがみついて、中学生から大学2年生まで陸上競技を続けました。
切磋琢磨できる仲間や信頼できる指導者に恵まれ、最高成績は400mHでインターハイ第3位。

また成績だけではなく、
・基本を大切にする
・一流のイメージを自分に取り入れる
・緊張をパフォーマンスに転換する
・目的をもってトレーニングに取り組む
・辛くても諦めない、継続は力なり

といった多くの学びを得ました。

この学びは今の仕事や子育てにもつながっています。
パートナーと出会ったきっかけも、陸上ですし…
私の人生にとって、陸上は切っても切り離せないものです。

スポーツと大会のあまい関係

なぜ辛い練習も歯を食いしばって頑張れたのかを考えると、やはり大会で成績を残したかったからだと思います。

誰かに認められたいというよりは、自分の努力を証明する場として大会がありました。

眠い目を擦り朝練に行き、大好きな甘いものを我慢して体重管理をし、体が痛くなるほどトレーニングをして…
決められた日の決められた時間に、決められた場所で誰が一番か競う。
あのスタートに立った時の緊張感と高揚感、勝った時の爽快感は他ではなかなか味わえない体験でした。

コロナで深まる大会の意味

試合や大会で勝つことだけがスポーツの目的ではないと思います。
しかし振り返ってみると、試合や大会がスポーツで得られる経験をより豊かなものにしてくれていたことを実感します。

コロナウイルスの流行でしばらくは不特定多数の人が集まることが出来ない日々がつづき、大会や試合は開催が難しいと思います。
しかしこの期間が私たちにとって、人が集まって競い合う意味を深めてくれることは間違いないでしょう。

1日も早くこの事態が収束して、もしくはウイルスと上手く共存できる方法が見つかって、大会や試合が開催できるようになるのを祈るばかりです。

もしもあの時〇〇だったら

もしも今、私が高校3年生だったら…
インターハイが中止になったことで、競技を早く引退し、受験する大学も異なり、人生も大きく変わっていたかもしれません。

本当に人生は偶然の連続です。
思い返すと、もしもあの時〇〇していたらという分岐点は無数にありますが、分岐の度に選択を繰り返し、偶然今に至っています。

今回インターハイが中止になったことで途絶えてしまった道がある一方で、新しい道が目の前に広がっています。
一歩ずつ、自分らしい選択で、明日からの未来を切り開いていきましょう。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
明日もあなたにとって素敵な1日となりますように♡


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