見出し画像

桃の生育レポート#2023年4月

桃の花の開花

春の訪れを知らせるかのように桃の花が一斉に開花しました。

今年は開花が時期が早く桜と桃が同時に楽しめる日がありました。

4月の作業内容をご紹介します。

摘花作業

摘花前の様子

桃の花は、最終的に収穫する実の数の30倍~40倍咲くと言われており、花が咲くために必要な養分は、前の年の秋に枝や根に蓄えたものでまかなわれています。

そのため、蕾が膨らみ、段々と桃色になり始める頃から不必要な花を摘み取る作業を摘花(花すぐり)と言います。

摘花後

摘花のやり方は様々ですが、密集している花は、桃同士がぶつかり傷んでしまうため、花の間隔や向き、更には枝の向きをイメージしながら花を間引いていきます。

また、桃は枝の下に実を付けるため、上向きの花は手や剪定バサミで取ってしまい、下向きのものを残します。

摘花は根気のいる作業ですが、良質な桃を作るための大事な事前準備の一つです。​​

受粉作業

多くの桃は、花粉を持っており自家受粉するのですが、中には花粉量が少ない品種・花粉を持たない品種もあります。

そのため、実をつけるために他の品種の花粉を受粉する必要があります。

桃の木オーナー制度でお届けしている川中島白桃はそのうちのひとつ。

よく木を見るとピンクの濃淡があり、先初めは白く、だんだんと濃い色に変わるのだそう。

昨年は遅霜の影響で桃の実にならずに、収穫量が少ない年でした。

今年も気温がぐっと下り、被害の対策喚起がありましたが、現在のところ桃のに関しては問題なく成長しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?