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泥の月と死の月を越えて光の世界へ

今日12月1日の日曜日から第一アドベントが始まった。

朝一番にアドベントクランツに光を灯す。
ここから毎週一本ずつ蝋燭の灯りが増えていく。

東京の空は冬でも明るく、太陽の光が恋しくなるわけではないけれど、この時期のフィンランドの空といったら、ねずみ色の重たい雲で覆われている日が、これでもかと飽き飽きするくらい続く。

フィンランド語で10月はLokakuuという。
Loka(泥)kuu(月)という意味がある。

そして、11月はMarraskuuという。
Marras(死)kuu(月)。
なんと悲惨な名前がついた月なんだろう。

初めてフィンランドを旅行する人には、決してこの時期はお勧めしない。それほど、暗く、冷たく、気分を陽気に保つには過酷な季節だ。

そんな土地に住んでいれば、アドベントクランツの蝋燭に火を灯すことが、どんなに重要かが理解できると思う。

それは、暗闇の世界に、光が増えていくのを象徴している。

フィンランド語で冬至の事をタルヴィパイヴァンセイサウスと云う。
タルヴィ(冬)パイヴァン(日)セイサウス(停止)

フィンランドでは、この日を境に冬が終わって、新しい日が始まると考えられてきた。

クリスマスは、闇の世界から、光の世界に向かう日である。

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