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産みの苦しみ 変わるとき

装飾品をすべて取り外した後のAce labo

徒然なるままに
そんな最近に日常を少し振り返りながら、いつか読み返したときに、「そんなことあったね~」って思うかな、、、と思うので書き進めてみる。


10年前に京都でKyoto mbm laboをオープンした。

その頃は、まだアメリカに自宅があり、日本と行ったり来たりしている最後の時期で、なんとなく「日本で自分の拠点でも持つか、、、」というくらいの軽い感じだった。


2013年ごろ、A-Yogaという動作教育をスタートして10年ほどたっていて、すでに60~70名くらいのA-Yoga認定者がいたと記憶している。そのみんなが立ち寄れる場所、帰る場所として、そして一緒に学び、その学びを検証しながらこの先を進んでいけたらいいかな、、、なんて思って、labo(研究室)という言葉を使った。(mbmはMind and Body Movementのこと。)

運動する施設だけど、根底には、「運動を通してMind(心)とBody(身体)を動かすこと、そこから自分の中に生まれてくるものを大事にしたほしい」そんな意味を込めた。


施設は今年の9月で10周年を迎える。
そして会社創立から今年で20年。

去年(2023年)は、5年後(58歳)で今の自分のメインの役割から隠居すると宣言した。その真意は、「何かを変えたい」という気持ちがあったからな気がしている。


周りが変わることを望むのではなく、自らが変わることで、周りも変わっていくであろう、、と。

振り返ると、私の転機には常に「3」という数字がある。
2003年に大学を辞めて帰国(翌2004年に会社設立)

2013年に主人がシアトルマリナーズを退団、日本への帰国を決める(翌2014年Kyoto mbm laboオープン)

2023年に58歳で隠居する宣言をし、法人格を有限会社から株式会社へと変更する話が持ち上がる(2024年に株式会社へと変更)


その転機となる前には、すでに心の中で思っていることがあったことは振り返っても感じている。大学を辞めた2年前から「このままここにいてはいけない」と思っていたし、主人が辞める1年前から「もう次のフェーズにいっていいのでは」と思っていたし、2022年頃から「自分が始めたこの会社をどこかで終わらせるべきか、または続ける道はどんな選択肢があるのか」をぼんやりと考えていた。


物事は直観的に下りてくると思いたいが、実は長い時間をかけて湧き上がってくる結果だと思う。

私にとってはふつふつと自分の中で生まれていた何かの相転移・ティッピングポイントが3の年に重なったのだろう、、、と。そしてその思いを無視せずに、行動を起こしたのが3の年だった、、と。



去年の2月に、4年ほどセッションをしていたACE TREATMENT LABORATORYの経営を引き継ぎ、Kyoto mbm laboとAce laboの2店舗を会社として運営することになった。


そしていろいろな縁から今年の3月に、19年続いた有限会社トータルらいふけあという屋号から、株式会社トータルライフケアへと変わった。

自分がやること、自分の思いは何も変わらない、そう思っていた。


株式会社になる話が出てきて、最初に思ったのは「店舗のリニューアル/改装」という言葉。


場から変える。
それによって物事の動きを変える。
場の力を信じるからこそ、場に手を入れることが真っ先に浮かんだ。

まずは5年目に入った、Ace laboの改装。
そしてロゴも新調するために、ATCの後輩&ウェブデザイナーの祐子ちゃんにお願いをして、Ace laboでセッションをしているメンバーと共に、この場がどういう場なのか、どんな場にしたいのか、そんなことを話し合いながら、ロゴのイメージ、施設のキャッチコピーへとつなげていった。


まずは自分たちが思うAce labo100個を出そう!と伝えて、3日間で107個があがってきた。

最初の10個はこんな感じ。
Ace laboの100! 
最初の8個は私がアップしたので、9番目からの10個。
 
 9.からだとこころを満たすLabo
10.いたわった分だけ健康になる
11.日常をもっと楽にもっと楽しく
12.健康は一生の宝物
13.整えるを共に楽しむ施設
14.からだもこころも喜ぶ土台作り
15.ACEからはじまる健康習慣
16.私生活でどこも痛くない身体を手に入れる
17.関節がスルスル動く快適さ
18.快適に動く関節を手に入れる
19.スイマーの様に滑らかに動く身体


彼女たちが、どんな思いでどんなことを考えてお客様をお迎えしているのか、そんなことが伝わってくる。


面白いものとしては、

25.動き方を手に入れるとスキップしたくなる日常に

31.肩凝りは標準装備ではありません (個人的にはこれ合言葉にしたい!笑)

44.習慣から見直す。動きの新常識。

53.運動へのハードルはいらない

57.早歩きしたくてウズウズする身体

61 運動はいりません!

63 筋トレの前に感覚トレーニング

88 ヨガをせずしてあなたもヨガボディを手に入れる


彼女たちのプロとしての姿勢が感じられるものとしては、

13.整えるを共に楽しむ施設

38.私の幸せが周りの幸せ

42.1人では変わらない事もセラピストと2人なら成し遂げられる

55.新しい常識を体感しよう

65.取り替えの効かないカラダを大切に扱う

68.今のたった1%の変化が未来を明るくする

92.からだに巡りを、こころにゆとりを

102.代謝から変える。私の身体が蘇る。


そこから彼女たちが一つのキャッチコピーにまとめていった。

それはロゴが出来上がったら、ここでまた紹介できれば、、、と思う。


Kyoto mbm laboをオープンするときから、関係するスタッフ全員でチームコーチングを受けて、「自分たちの存在」を考えてきた。


こういった問いに対して、自分の中にあるものを掘り下げる機会は、定期的に持ってあげるといいと思う。特にずっとやり続けている仕事だと、それが当たり前になりすぎていて、何も考えていない、自動運転になりすぎていることが起こりえる。


去年1年の経験をした自分が、その1年の経験を持った「今」どう考えるのか?自分がやっていることの意味は同じなのか、変わってきているのか?


この仕事を続けていく上で、その問いをし続けることが大事だと思っている。それをせず、目の前の作業・セッションにだけ注力をしていくと、自分の成長も止まるだけでなく、壁にぶち当たった時になぜそれをやっているのか、その先にある意味や目的がみえなくなり、「自分には能力がない、、、」という理由をつけ始める、そんなことをこれまで見てきた。


ないのは能力ではない。

ないのは「なぜ自分がそれをやっているのか」というその目的や理由、想い。


情熱が全てを動かす、とは言わない。

でも自分の中に、自分が思うその「意味」を持つことは、必ず自分を助けてくれる。


今朝は、Kyoto mbm laboのスタッフが、朝の6時から「自分たちの定義」を見直している。

Kyoto mbm laboも6月1日から大幅改装に入る。
6週間をかけて、2フロアすべてを変える。
それに合わせて、もう一度自分たちがここにいる意義、意味を考え直そう、とリーダーを中心に取り組んでいる。


ただこの施設をスタートして10年。
スタッフの多くが複数年ここで活動をしてきたからこその難しさがある。
やってきたことの意味はわかっている。
でもそれが当たり前になりすぎた時、自分の視野が一気に狭くなる。
新しい気持ちで同じものを見ることができるか、、、。
そこが彼女たちのチャレンジな気がしている。


Kyoto mbm laboの100個。
1週間以上かけてようやく100個が出てきた。
Ace laboは4名が3日間で107個。
Kyoto mbm laboは7名で10日ほどかけてギリギリ100個。

これが意味することはなんなのか、、、と、つい私は考えてしまうのだけど。


Kyoto mbm labo100!

最初の25個は私があげたので、彼女たちがあげた最初の10個

26 繋がり交流の場
27 自立、自律する
28 心と身体の相談所
29 エネルギー源
30 笑い
31 0歳から100歳
32 日々の快適をサポート
33 気づき
34 心とカラダの健康サポート
35 気軽に相談できる場所
36 自らも学び続ける


この10年間、自分たちがやってきたことがどういう意味を持つのかを表しているのだろうな、、、と。

面白いものとしては、

42 感覚達人

49 シャキッと目が覚めて、美味しく食べて、スーッと寝る体を手に入れる

53楽笑(楽しく笑える人生をサポート)

60 1人で、誰かとが叶う場所

61 レッスン受ける側からインストラクターになる、レッスンをする人になる

64 第3の場所(家でもなく職場でもない)


活動の姿勢を感じるものとして

34 心とカラダの健康サポート

35 気軽に相談できる場所

36 自らも学び続ける

41 潜在していた私を知る

48 身体感覚を取り戻すスタジオ

55発見と安心を得る場所

70 医者でダメならラボへ!(決して医者を否定しているわけではなく、医療ではないから寄り添える場所としての意味だと思う)

71 1人1人の健康の形

77疾患からのリカバリーサポート

81 心と身体の遊び場

86 過去 現在 未来動きで、今を感じる

92 いくつになっても学び、成長する喜びを

100健康の大切さに気づける

みんなの思いが伝わってくる。

このような思いがどんどん形になっていくことを願っている。

Ace laboは改装がスタートした。10日後には新しい場になっている。


ベッドも家具も何もなくなったセッションルーム


セッションルームから出してまとめられた荷物
昨夜・手前の壁(上の写真の〇の描かれた壁紙の壁)が取り払われてオープンなスペースへ



Kyoto mbm laboは、まだ最終デザインが調整中だけど、多くの方のお力を借りて、きっと素敵な場所になっていく。


スタッフも、お客様も、これから出会うであろう多くの人たちも、きっとこの場所がHomeになってくれると思う。


6,7月の6週間は、各曜日ごとにジプシーのごとく、近隣のレンタルスタジオ音やさん、出町柳側の聞光寺さん京都芸大さんのお稽古場、Good Nature Station内のGood Nature Salonさん、そしてAce laboをセッション場としていきます。


お客様には場所の変更のご不便をおかけしますが、場が変わるからこそ得られるものがあると思っています。みんなでその稀な機会を楽しみたいと思います。


全てのものが形になるまで、想いが形として見えてくるまで、長い時間向き合わないといけないかもしれない。

今朝のミーティングの前に、「私は出ないほうがいい?」と、変化球メールをしたら、「一旦自分たちで考えますね」と返ってきたので、ミーティングのファシリテーターをしている郁子さんに送った言葉。


もちろん私の視点のフィルターを通しての意見だけど、伝えておきたいと思い送ったもの。


「100個みた傾向として もっと自分がやっていることの価値を高く自分たちが思い、持った視点で決めていくといい。 自分たちがなくてはならない存在、 そんな存在の自分たちが作り出すこの施設はなになのか?

どういう言葉で場所/価値を伝えられるか まだ言葉が自分の芯に落ちてきていない感じがする。今はその言葉が自分の身になっていなくても、そうであると思い込むことも大事。 ここでいつものパターンに入らないように あと一歩先に! がんばれ」


それはあくまでも私が感じていること。
それは彼女たちが自分自身に思っていることと一緒とは限らない。

産み出す苦しみ

当たり前にできることは苦しみはない。

苦しいからこそ、そこに見える景色が、得られる価値がある。

みんなで共に。


また一つ成長した彼女たちと、新しくなる施設をお楽しみに!


Kyoto mbm laboのサイトと予約はリンクから!
私の6月の土曜日夜のグループレッスンはGood nature stationで、人数が増えるので、あと1枠ずつくらい空いていると思います!(ぜひゲットしてね!)


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