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食わず嫌いしていた美術館行ったら、めっちゃ良くて悔しかった話【京セラ美術館】

ミナサマ、ハロー 

美術館に足を運ぶとき、大体は展覧会の内容を見ていくんですけど、今回久しぶりに建物をみたいからという理由で足を運んできました。

その名も「 京セラ美術館 」

写真では何度かみていた空間になるんですけど、実際に行くことにしたんですよね。

いや、何回も行こうと思っていたんですけど、なんかすごいなめてて。

そんな感動しないやろ、と高く食ってたんですよね。( めっちゃ失礼。 )

そう思っていたんですけど、いざ行ったら…

めっちゃ良かったんですよ、、、悔しいほどに。

いつものことながら何も勉強せずに行ったんですけど、旧建物に、新建物がくっついてリニューアルされた施設で、カラーもクリーミーかつ清潔感のある空間でものすごく癒されました…

今回は、少しどういった建物なのか調べた後に、写真も撮ってきたのでそれを紹介しようかと。

それではレッツゴー!

01. 公募型プロポーザル案件で完成した建物

2020年春、京都の新たなアートスポットとして「京都市京セラ美術館」が開館した。それまで「京都市美術館」として長く親しまれた建物が、建築家・青木淳と西澤徹夫の設計でリニューアルオープン。機能と格式が調和した歴史的建造物×リノベーションの妙は、展覧会と合わせて是非とも堪能したいポイントだ。

文=三角草右

出典:IMA

3年前にリニューアルしていたんですね。知らなかった。
京都市が公募型プロポーザルという形でだしていたみたい。

この建物は、現存最古の公立美術館建築ということもあって再整備の要綱と、新築の建物も建ててほしいというお題。
それもあったから、歴史的建造物×リノベーションっていう考え方になったわけか。

青木淳さんと西澤徹夫さんがなぜコラボしたんだろう、青木淳さんの事務所、ルイヴィトンの路面店手掛けてたりするから、意外と大きい建物のこと得意そうだけども。

西澤徹夫さんのところだと、リノベーションとかも手掛けてるっぽいから、職人さんとの繋がりとかが厚かったのかな?

そんな2人の提案なんだけど、リノベーションへと導いた制度も独特で「 ネーミングライツ制度 」を導入して、提案?したっぽい??

ネーミングライツ制度とは、市や民間企業等との契約により、市の施設等に企業名や商品名を冠した愛称を付与する代わりに、その対価を得て、施設の運営維持と利用者のサービス向上を図るものです

グーグルAIによる回答

ここまでは確かにそういった施設あるよなぁって印象なんだけど、何が面白いって、おそらくプロポの段階で地元企業の支援を取り付けるとともに、再開館後の運営については公民双方からなる運営チームを編成するっていう提案をしたからこそできた施設なのかなぁと。だとすると、かなり踏み込んだ提案だよね。

地元企業での加点もあるプロポだったから、地元企業を実施体制に組み込んで、点数を狙ったところもあるかもしれない。

企業とコネクションとるって難しいところがあると思うんだけど、さすが大手の建築事務所だなぁ。

02. 京セラ美術館の特徴的な部分

出典:美術手帖

実際に行ってみて思ったんだけど、結構ナチュラルに新しい部分と古い部分が融合していたんですよね。すんなり受け入れられたっていうか。

新旧の融合だと、サツキとメイの家みたいな感じで、日本家屋に西洋風の建物がドッキングしているようなものを想像するんだけど、それとはまたちょっと違った感じ。お品がいい。

この美術館のインパクトのある見どころポイントって、個人的には二つだと思っていて。

まず一つ目は、美術館の入り口部分に新設された「 ガラス・リボン 」

出典:公式HP

「京セラスクエア」の正面、本館地下1階部分には、本リニューアル事業の一番のシンボルとも言えるファサード=「ガラス・リボン」が挿入されます。

この透明で軽やかな流線型の意匠は、歴史的建築との美しい融合を見せるだけでなく、メインエントランスやミュージアムショップ、カフェといった美術館の内と外とを繋ぐ場として機能します。

美術館内の賑わいが「ガラス・リボン」を通して岡崎のまちへと広がっていきます。

出典:公式HP

地下ぶち抜いて入口にしようってすごいよなぁ。できる技術も発想も。

なんだかんだしたから入るの楽しかったし、新しい建物なんだっていう見え方のするファサードが前面に出ているのが効果的だったなぁ。

もう一つは、新旧の改修方法。

可逆性=復元できるように配慮した改修部分と、ガッツリと手を施した改修、この二つの方法を使って進めていったみたい。

可逆性のある改修としては、新たな要望に答えるためにいくつか増床した箇所があるんだけど、将来的に見直す可能性がありそうな部分は、元の状態に戻せるような作りにしたみたい。エキスパンションジョイントを駆使してやってるやらなんやららしい。※頭いいことよくわからない

もう一つのガッツリ改修は、既存窓の腰壁をぶち抜いて人が通れる開口にしたりなど。元々の窓枠上部の装飾を活かしながら、改修段階で余ったマテリアルを枠として作り替えたんだって。

出典:PDF

え、これすごくないですか???

職人さんすごいなぁ…
いいところを残しつつ、居室を有効活用するようにしたいって想いはわかるんだけど、これを作り上げる技量よな。

下記PDFが、どういったことを考えて京セラ美術館を作り上げたかっていうのがまとまった記事になっていたので、目を通してみると面白いかもしれません。

写真もすごい素敵でした、ぜひ。

https://www.aij.or.jp/jpn/design/2021/data/2_2award_003.pdf

03. 写真のキロク

実際に見てきて、気になった箇所や素敵だなぁって部分を写真に撮ってきていたので、そちらを掲載していこうかと。

a.  エントランスのタイル

既存タイル
新規タイル

入り口から進んだチケットカウンターあたり、ある場所を境にタイルが古いものから新しいものに変わっていました。

多分、増床とか新しく作った場所のタイルが、既存タイルの色味に合わせたものだったんだけど、よーく見ないとわからないぐらい色が近しくてすごかった。

これぐらい、なんか、あえてとも見えるけど違って面白かった。


b.  中央ホール

とにかく白と曲線が綺麗!!手すりの木の色もすごく効いている。
シンプルだけど綺麗って、一番難しいですよね。
ちょうど人がいなくて、物語始まりそうな写真が撮れたのが楽しかった。

またここは行きたいなぁ。

c.  展示室

ちょうど自分がいった時にやっていた展示が撮影可能だったので、その時の部屋をパシャリ。
扉の位置が芯合わせじゃなかったけど、求心力のある展示方法で良かった。

シンプルな室内だけど、天井が綺麗ということ
床材も色合いが絶妙だと感じました。

ちょうど屋根の部分も見えたんだけど、ここは新築部分。
こりゃぁ綺麗だよね。

曲線×ホワイト×光は、間違いがない。

d.  細かなディティール( マテリアル )部分

いくつか気になった既存建物のいいなぁって思った場所の写真をピックアップ。

今はあんまり見ないよね、ステンドガラス
床のタイルも細かなサイズの違いや色合いに脱帽
これ階段なんだけど、木とタイルの関係性だったり。
滑り止め部分のデザインの丁寧さすごくないですか。
家に欲しい。
日本庭園手前の入り口の扉装飾。
こんだけデザインされてるの、ゴテゴテって思うかもだけど
私は大好きだぁ。
これは一緒に行った方の写真。
窓枠の素材もだけど、空気感もすごい良かった。

04. 終わりに

いやーーーーー、いくといいですよ、京セラ美術館。

一つの展示だけではなくて、複数の展示が開催されているので、みるものも選べるし、なんていったって長年存在し続けた建物が現存しているっていうその力感が良い。

周辺も観光できる場所や美味しいランチが堪能できる場所もあるので、半日は時間をとっていってみていただきたい。

舐めてはいけないです、非常に良かったです。
( 本当にすみませんでした。

それでは今回はこの辺でノシ


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