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かりんの育児 〜う〇ちマン参上!〜


 その日がいつかくるとは思っていた。
 それはまるで、長年付き合っていたのに、急に別れ話を切り出されるかのような。
 または、道産子だしファイターズファンだろうと、野球の話をしていたら、実はバリバリ阪神ファンだと知った時のような。

 何が言いたいか、というと。新生児や乳児はベビーバスなどで沐浴する事が多くて。

 我が家も浮き輪のように空気を入れて膨らますタイプのベビーバスに入れていまして。(リッチェルのコアラ)

 実家なのでキッチンが大きいため、お風呂ではなくキッチンにこれを入れて沐浴タイムを慣行。
 ママが着替えなくて良いし、何より腰を痛めずに済む(最高!)。

 産後すぐは、まだ骨盤が開きっぱなしで、かがむ事が出来ず、ましては会陰切開をして産んだので(赤子が産まれて来る出口、つまりおまたを切って縫合する。もちろんめっちゃ痛いです)、しんどい状態。

 私の父、お姫様にとってはじーじが手伝ってくれる。サブ執事!!

 じーじが姫をかかえてべビバスに入れます。 
 抱えてもらっている間に私がベビーソープで姫の体全体を洗浄します。

 その日、姫はギャン泣きする事なく、私たちに体をゆだねて半分寝そうな、気持ちよさそうな表情を見せてくれた。

「気持ちよさそうな顔してるね」
「幸せな時期だな」
 と執事の我々は微笑ましく話していた。

 すると、変わった音とともに、あの香りが漂った。

 私は、嫌な予感がした。姫は少し悪そうな微笑みを見せてきた。

 私は、いつかくる。(貞子の映画のように)きっとくぅる!と思っていたが、とうとうきた。


 そう、お風呂の中で、排便💩

 まだこの世に生を受けて2か月目の姫は、キュルリんとした瞳を上目遣いで見せつけ、何もなかったかのように指しゃぶりをしている。


 かんわいいぃ!!💕

 くっそ〜、許してしまう!!
 姫のすることは責められない!


 父は気づいていない様子。

「父さん、悲報です。う◯ちしたっぽい」
「え?!本当か?ああ!!!臭い!!(ベビーバスに)めっちゃついてるぞ」

 新人執事の二人はあわてふためいて、バッタバタ。

 とりあえず、お風呂を中断して、姫をタオルでくるみ。姫を降ろす場所の上に吸収シーツを置いた。(正式には、ペットシーツ。犬のおしっこ用)

父は「このついたやつ、どうするよ?!」と問うた。
 私「取って、トイレに流すとか」
 父「そうだな!」

 私は、とにかくベビーバス以外にう◯ちまんが付かないように頭をぐるぐる回転させた。全集中とはこの事、と言わんばかりに眉間に皺を寄せつつ。

 絶対にこれ以上にはさせない。ママのプライドにかけてやりきる!
(💩の付着が嫌でたまらないだけ)


 ムーニーのおしり拭きを5・6枚使って姫のお尻についたう〇ちマンを必死にふき取る。
 無邪気に手足をばたばたさせる姫。
 いつもなら「あらあら、動くねぇ、元気ねぇ」と声をかけるところだが。 
 今回ばかりは、ヤクザ並に低いトーンの声で「ママ、本気だからね。冗談抜きだよ、真剣に、動かないで。足にう〇ちが付くぅ!」

 いつもとは違う声になんとなく気づいてくれるかと期待したけれど、姫は動く、動く、うごーくぅ(涙)



 かくして、どこにも💩を付着させない!という勝負は、・・・

 くるんだバスタオルに、付着してしまったのだぁぁぁ!!
 負けた。完全に敗北。

 姫が元気だからぁ!! 
(良いことですなぁ)

 それ以来。執事二人は、お風呂の前に催眠術師のような手振りに「しないでねぇ。まだしないでねぇ」と魔術の声掛けをしている。
 (あやし過ぎ)

 そして、ここで新しい報告です。
 今、いつものようにリビングテーブルで両手はパソコン、右足は姫が乗っているハイローチェアを動かしているのですが(酷いですね)。

 ついさっき、例の音が聞こえ。現在、右から香ばしい匂いが漂っています。

 ああ、姫が泣き出したぁ!オムツの色が黄色から緑に変わっている!(用を足した時に色が変わるの❤️)

 執事というママ業にもどりたいと思います!!

(終始、汚いお話ですいませんでした
(o_ _)o)







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