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私が好きなもの全部、作ったのは人だった

対人恐怖症、他人が苦手、人と関わりたくない。
そんな言葉をよく聞きます。
アニメやゲームでも、主人公のそういった感情を度々目にします。
それだけ同じ気持ちを抱えている人が多いということなのでしょう。
実際、私もそうでした。
今では厨二病とも言われる中学二年生の時、今ではちょっと笑ってしまう勢いで大の人間嫌いだったのです。
一人で過ごすのが好きで、友人も一人二人はいたものの、休み時間にノートに小説や落書きを書いて過ごしていたような子供でした。
強がってそうしていた部分もありますが、当時は一匹狼的な人に憧れのようなものを持っていた気がします。
(流石に眼帯をしたり意味もなく包帯を巻いたりはしていません笑)
今思えば、あれは人間嫌いというより、他人と関わることへの恐怖ゆえに自ら壁を作って逃げていた気がします。
やがて成長するにつれ、人が嫌いと言いながら好きなものは全部人が作ったものばかりじゃないか、と気付いたのですが、ここに至るまでは結構な時間がかかりました。
きっとそれは、人と関わってこなかったからこそ気付くのが遅くなったのだろうな、と思います。
今の時代は無理に人と関わる必要がないと言われがちです。
けれど、良くも悪くも、人との関わりは自分の人生や意識に大きく影響を及ぼすなと思っています。
私としては、我が子には一度は接客のバイトでもしてもらって、本当に色んな意味で「いろんな人がいるよ」というのを知って欲しいな、と考える次第です。
(ちなみに、私自身は高校時代にスーパーのレジをしていた際、見知らぬおばあちゃんにネギではたかれたりしました笑 あとは誕生日にバイトをしていたら、顔馴染みのおじさんがケーキをその場で買って渡してくれたりもありました)
確かに世の中には合わない人、嫌な人や、ひどい人もいます。
けれど、人が嫌いと言いながらアニメを見ている昔の私のような子には、それを描いたのは人なのだと、真の意味でわかってほしいなと思います。
人が創り出したものが好きな君は、本当は人間というものが好きなんじゃない? なんて。
そうは言っても、世の中辛いニュースで溢れているので、なかなか自分たちも含めた人間の美徳について気付くのは難しいかもしれませんね。
こんな風にぼやぼや考えたのは、他作品と並行して書いている作品に人間嫌いの少年が出てくるからです。
両親の離婚で、会ったこともなかった偏屈な祖父と暮らすことになる小学六年生の男の子のお話です。

現代ファンタジーで、妖怪やらが出てきます。
人間嫌いな少年が、人の側でいるのか、妖怪側に傾くのか、私自身悩みながら進めています。
それでは、今日も原稿頑張ります。


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