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山小屋・滞在録です…(7)

〜草刈りが大事だよ... 編〜


東京に戻ってきた...

阿蘇の噴火も大したことにはならず、結局今回の滞在は18日間。熊本の友人に車は預け、帰路は飛行機で帰った。

飛行機カメラ

山の真ん中に山小屋を建てたのはもう10年前のこと。
以来年に数回は東京と南阿蘇を行き来している。

毎回概ねその第一の目的は『草刈り』

言うまでもなく山は植生が豊かだ。
なので、小屋の周りにも春から秋の間、すぐに雑草がどんどん伸びてくる。
背の高いものは2m以上に育ってしまう。

10:9ススキ

そうなると山小屋の周囲を歩くことも骨が折れ、
小屋周囲のメンテや、留守の間に落ちた木々の枝拾いにも支障が出る。

草ボウボウの山を歩いてみたらよくわかる。
足元の細かい傾斜が見えない...
草むらに何が隠れているか分からない...蛇や動物の糞や折れ枝やツルや...

特に秋は草の種でひどいことになる...

タロことバカ

【秋の草むらを駆けずり回ると、こういうことになる...】

さらに、留守中には敷地に野生のイノシシが入り込み、地中のミミズを狙ってそこいら中をほじくり返す。
場合によっては(特に秋)50、60cmもの深さの穴も開けられ、斜面はボロボロに崩されてしまう。

イノシシあと

【イノシシが崩したテラス前...】

草はこういったアンジュレーションを覆い隠してしまい、うかつに歩くのも危ない。

全てを保全するにはまず草を刈らなければならないのだ。

とにかく、山小屋に到着すると、愛用の刈り払い機を引っ張り出すことから生活は始まる。

仮払い機

最近は庭用の軽量の充電式刈り払い機が販売されているが、山ではそんなものは全く役に立たない。
と言うか、文字通り歯が立たない。
愛用の刈り払い機は、小さな2ストロークエンジンで回転刃を回す簡単な構造のもの。
排気量は大体25ccくらいなので、原チャリの半分程度のエンジン。
チョークレバーとアクセルが付いていて、ワイヤーで引っ張って始動させる。
ちょっとコツがいるが、慣れれば簡単に扱える。

ただし、かなり馬力は強いので、鉄製の回転刃の扱いには注意が必要だ。
ツルが絡まったり、草の中に隠れた枝に引っかかり大きく振り回されたり、地面の小石が跳ねたり、回転刃が欠けたり、まあ、色々あるので、長袖長ズボンはもとより、メガネ、帽子、長靴、手袋は必須アイテムだ。

草刈り

慣れてしまえば、平面を、斜面を上から、斜面を下から、鬱蒼とした笹薮を、木々や庭石のキワも、だんだん刈り方が身についてくる。
仮払い機は足元を固めて左右に振り回すものなので、日頃使わない足腰の運動にもなる。(見た目より重労働...)

うちの山小屋の場合は、休み休み大体2日間もやれば、綺麗さっぱり刈ることができる。

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【刈り草を牧野の牛たちに食べてもらう...】

それから、イノシシが掘り返した目立った凸凹をクワやスコップで平らにならしていく。

草刈り後

最終目標は、敷地内をサンダルでストレスなく歩き回れるようにすることだ。

草刈り後2

春に一回、初夏に一回、夏に一回、秋に一回...
なので、年に4、5回は山を訪れることになり、その度に草刈りは熟練していくのである...


さらに今回は、大分世の中が落ち着いたので、熊本市内の家内の実家を訪問した。
ところが、実家の庭や周囲は草ボウボウ...
いつも庭の世話をしてくれている方が、ギックリ腰をやってしまい、身動きが取れないらしいのだ。

で、愛用の草刈り道具一式を持ち込み、1日かけて草を刈って差し上げることとなった...というおまけ付き...


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実家1

実家2

実家3

山と違い、街の庭は刈り易い...
ただし、山では刈った草はほっぽらかしてそのまま土になるのを待つだけなのだが、街中ではゴミに出すために集めて置かなければならない...

これから田舎暮らしや山にセカンドハウスを持とうとされる方...
まずは、草刈りですっ!

やっぱり山は住み心地がいい...

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