「守破離」。型破りと型外しについて
前回、「道」について書きました。
武道、剣道、柔道、合気道、弓道、華道、茶道等、色々な道があるわけですが、道を進む上で大事な考え方が「守破離」。
「しゅはり」と読みます。
一つ一つの意味については以下を引用します。
「守」
師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」
他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」
一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
(引用)コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%AE%88%E7%A0%B4%E9%9B%A2-689006
武道もスポーツも仕事も「型」というのはとても大事になってきます。
武道やスポーツ等をやるときは、基礎が大事!基本が大事!というのは、すぐに伝わります。
サッカーをうまくなりたいのに、我流で全部身につけます!という人は、なかなかいないと思います。知れば知るほど、「止めて、蹴る」ということの奥深さを感じます。
野球のピッチャーでいえば、最初からサイドスローを教えられる人はいないと思います。「基本的な投げ方」「ストレートが投られる」そうなってから、別の投方になると思います。
ただ、仕事になると少し変わってきます。
「もっと自分なりにやりたい!」
「もっと自分に合ったやり方があるはずだ!」
という人が増えます。
仕事においても、「型」というものはあると思います。この人から「型」を学ぶ!という人がいれば徹底的にぱくりましょう。
もし居ない場合でも、他者から学んで実践する意識があるかどうかの違いはとても大きいと思います。
歌舞伎俳優 18代目 中村 勘三郎さんの言葉にこんな言葉があります。
「型をしっかり覚えた後に、初めて”型破り”になれる。型が無いままやるのは、ただの型無し」
「型」があって、初めて型破りになれる。
「型」があって、初めて型崩しをすることができる。
最初から自分なりにやるのは、ただの「型無し」になります。
「守破離」でいうならば、「守」があって、初めて「破」にいけるのだと思います。
もし意識されてこなかった方は、「型」「基礎」「基本」「守」というものを大事にされてみるといいと思います。
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