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ワンマングルメNo.11 「驚異のコスパ!そして美味い!品川 二葉町の老舗"三鶴寿司 "のランチ握り」

 中原街道から第二京浜(国道1号線)を突っ切り大井町へと抜ける一方通行の道、三間通り。驚異のコスパを誇るランチ握りを出す二葉町の老舗寿司屋" 三鶴寿司(みつるずし)"はその三間通り沿いにある。

 所在地は東京都品川区二葉3-22-1、JR西大井駅が最寄り駅である。

 昭和25年創業という質素で年季の入った店構えは、いかにも二葉町の町と共存してきた歴史を感じさせる。

 暖簾をくぐると外見に負けず劣らず質素な店内が眼前に広がる。客席の基本は左手のカウンター。右側にはテーブル席が二つ。カウターの中ではいかにも職人といった風情の大将が黙々と寿司を握っている。店は大将と女将さんの二人で回している。

 ランチタイムは開店から14時まで。ランチメニューはランチ握りとランチちらしの二種類。椀がついて共に700円(税込み)という破格のプライス。

 カウンターに座り、ランチ握りを注文する。寡黙な大将が黙々と握るのはみながら、女将が入れてくれた日本茶をすする。

 「おまちどうさまでした」と大将がカウンター越しに差し出した寿司桶受け取りおもむろにカウンターに置く。寿司桶の中には赤身のマグロ、白身(ハマチ)、タコ、赤貝、小肌(コノシロ)、しめさば、玉子の握り7貫、そして3つにカットされたかっぱ巻が加わる。

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 まずはマグロの赤身を口に放り込む。やや固めに炊かれたシャリと厚目に切られた鮮度の良いマグロの赤身のマッチングはなかなか。町寿司の王道とも言える握り。ハマチもしめさばも小肌も赤身マグロ同様ネタは厚目。ネタの仕込みは江戸前の基本である小手返しでカットされている。さすが。さらに、小肌、しめさばといった光り物の締め具合も絶妙。鮮度が良さを引き立てる浅締めなのが嬉しい。

 700円という破格のランチ握りながら一切の手抜きなし。新鮮なネタと職人の技が惜しみなく注がれた一桶は必食の価値は充分にある。

 久々に感動した。ごちそうさまでした。


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