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アトランダム私小説「椿ライン伝説1981(仮)」
「なにっ! の、のせてきた!?」
バックミラーいっぱいに広がる後続車の光芒は、まるで真昼の日差しを思わせる明るさだった。
椿ラインを走り込んでいる佐伯ですら未だベストラインで抜けた事が数えるほどしかない第32、33、34、35の可変Rを伴う難易度ウルトラCの下り複合コーナーを、後続車は1センチの狂いもなくベストラインにのせ最速で抜けて来た。
「とんでもないバケモノとバトルをしている」
佐伯はドライビンググローブがじっとりと汗ばむのを感じた。
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