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エッセー「日本カルト映画史上に燦然と輝く名作 "戦争の犬たち " のエンディングテーマ 泉谷しげる"褐色のセールスマン "」

 日本カルト映画界の巨匠・映画監督・土方鉄人(ひじかた てつと)がメガホンをとったインディース超大作「戦争の犬たち」のエンディングテーマ曲として使われたのが泉谷しげるの"褐色のセールスマン"である。

 因みに、泉谷しげる自身、この史上最大の自主映画に出演している。

 この映画、タイトルこそフレデリック・フォーサイス原作のハリウッド映画と全く同一だが、純国産の知る人ぞ知るインディーズ映画である。

 この作品は、1970年代に日本の自主映画界で活躍した映画制作集団「騒動社」の主要メンバーが、自主映画としては異例の3,000万円とも5,000万円とも噂される巨額の製作費を投じ製作され、1980年に一般公開された。

 ストーリーは、インドシナのラオタイ国の愛国戦線に奪われた二名の科学者を救出するため、海外進出企業の会長が政府首脳の協力で日本人庸兵部隊を現地に送り人質奪還作戦を企てるというシンプルな内容。

 インディースとしては破格の製作費ながら、通常のメジャー系作品と比較すると遥かに低予算のため海外ロケは一切なく、後半のヤマ場であるジャングル戦は千葉県の養老渓谷付近で撮影された。

 この偉大なる自主映画に破格の巨費を投じたのは、当時銀座の老舗名画館「銀座並木座」の支配人だった小泉作一氏。公開も並木座のみで単館上映された。


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