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エッセー「バットマンのテーマ」

1960年代、世はエレキブーム真っ盛り。

日本全国の若者が「シビレ」まくっていた。

町会のクリスマス会で、近所のイカれた(当時はエレキをやると不良と言われた)お兄さんが演奏するバットマンのテーマを聞いて「いつかは自分も!」と心に誓った。

が、しかし、なんと習い始めたのはバイオリン。おもわず「さだまさしか!」とツッコミを入れたくなる。バイオリンをやればギターが弾けるという、よ~く考えればフェイクな話を信じてしまった自分のミス。親なんか信用するものではない。

 これは母親の陰謀。奴はどうしても「お坊ちゃま君」にしたかったらしい。

 おかげで未だにエアギターしか弾けない半端者となってしまった。

 ところで、バットマンとロビンは絶対に「芸」だと確信している。

 なぜなら、バットマンとプッシーキャットが一緒にバットダンスを踊っているのを、ロビンがカーテンの陰から嫉妬の眼差しで睨んでいるカットが原作(アメコミ)に描かれているからだ!

 間違いない!


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