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エッセー「バスフィッシング熱風録 三宅島 大路池遠征 Part.1」

 1978年の5月の連休、気まぐれに「三宅島へ行きたい!」と思い立ち、そのまま竹芝桟橋へ直行。

 気がつくと就航間もない東海汽船の新造客船「すとれちあ丸」の甲板で、出港を告げる銅鑼の音と「蛍の光」を聞きながらペプシコーラを飲んでいた。

 やがて船はゆっくりと岸壁を離れ。。。。あ、旅行記ではありません。

 そもそもなぜ三宅島なのか? 

 実は当時(1978年)、主要な釣雑誌(フィッシング、アングリング、釣人など)の誌面を賑わせていたある噂があった。

 それは、伊豆七島の三宅島島内にある「大路池」という火口湖に、50センチオーバーを超えるモンスタークラスのブラックバスが多数生息しているという、まるで都市伝説のような話だった。

 陸続きの湖や池ならともかく、なぜ太平洋の真っただ中に浮かぶ三宅島の野池にブラックバスがいるのか?

 気分はもう「水曜スペシャル 川口探検隊」である。

 謎を解明し、夢の50センチオーバーのブラックバスを仕留めるべく、愛竿フェンウィックFC60と名機アンバサダー5000C、そしてアメリカ、モンタナ州のバスプロショップから個人輸入した最新のソフトルアーを携え、金波・銀波の荒波越えて三宅島へGO! という事にあいなった。

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