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エッセー「昭和のレガシー 謎の通販健康器具 "スタイリー"」

 昭和47年頃にテレビでガンガン流れていた「スタイリー」という謎の健康器具のCM。

 テレビ通販の第一号(定かではないが)と言われるこのCM、最後に変な外人が出てきて(恐らく社長)、

 「アメリカで生れたスタイリー、わたしに電話して下さい、どうぞよろしく!」

 と、たどたどしい日本語でアピールすると共にブラウン管にはでかでかと電話番号が映し出される。

 このCM、当時は全国の小学校、中学校で大流行。

 やたら巻き舌で「わたしに電話してくださ~い!」とやってた。

 時は高度成長期、舶来品がやたらともてはやされた時代。全国民的にアメリカ製には弱かった。

 やはり敗戦国だからしょうがないのか。アメリカ万歳、外人コンプレックスが国中に蔓延していた。

 E・Hエリックとかロイ・ジェームズとか、日本語を喋る外人がやたら登場したのもこの時代。

 日本人の白人崇拝は現代においても変わらない。

※注:映像中の電話番号は昭和40年代のものであり現在のものではありません。絶対に電話をしないで下さい。


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