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CAR COLUMN

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モータージャーナリストの鳴海邦彦が徒然に綴るカーコラム。
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#ラリー

カーコラム「オペル カデット GT-E Rally Versionを自由自在に乗りこなすヴァルター・…

 1973年8月、歴代4代目となるオペル・カデットがデビューした。  新型カデットは、GMのグロ…

カーコラム「WRCメモワール スウェーデンでの3台エンジンブローから僅か1か月。スバル…

 三菱がエリクソン、マキネンの1-2フィニッシュ飾った95年のWRC第2戦スウェディッシュラリー…

カーコラム「WRCメモワール マジメすぎるほどマジメ。しかしなぜかイギリスでは不運続…

 カルロス・サインツはスペインでは英雄である。WRCにはスペイン人のジャーナリストも来るが…

カーコラム「ラリードライバーのドリフトとドリフトドライバーのドリフト」

 よくラリードライバーのドリフトとドリフト屋さんのドリフトと何が違うのかと質問されるが、…

カーコラム「WRCメモワール The Miraculous Driving ! Renault Clio Kit Car feat. …

世界広しと言えども、FFマシンをこれほどまでに派手に振り回せるのは ”ターマックの魔術師" …

カーコラム「WRCメモワール サインツをスケールアップさせた1990年サファリ・ラリー」

 以前書いたとおり、当時のサファリラリーは大変だった。3月から4月にかけて開催されていたラ…

カーコラム「Gr.B時代を終焉に導いた究極のモンスター "ランチャ デルタ S4 Gr.B"」

 ランチャデルタS4は、ラリー界の名門、イタリアのランチャが、WRC制覇のため先端技術の粋を集めて創り上げたGr.Bラリーカーの傑作である。  ドライバー後方のミドシップの搭載されるエンジンは、フィアット製の直列4気筒DOHC1759ccのベースユニットに、スーパーチャージャーとターボチャージャーを装着、最高出力456ps/8000rpm、最大トルクは46kgm/5000rpmという圧倒的なパワースペックを誇る。  過激な開発競争の末、Gr.B末期である1986年シーズン

カーコラム「ジル・パニッツィに見る " 走りのセオリー "」

 " 走る不動明王 " ことジル・パニッツィのドライビングテクニックはスポーツドライビングの…

カーコラム「WRCメモワール フランソワ・デルクールの衝撃的なモンテ・デビュー」

 スペルどおり「フランコイス」と呼ぶ人もいるし、普通は「フランソワ」と呼ばれている。でも…

カーコラム「WRCメモワール 記念すべきWRC初勝利を目前にしてのリタイア! ブルーノ・…

 毎年、シーズンが変わるごとにワークスシートを失う有力ドライバーたちが出現する。2001年か…

カーコラム「WRCメモワール 95年スウェーデン、チームオーダーを無視しトップを走るマ…

 1994年のフィンランド。トミ・マキネンはフォードに1戦だけの約束でチャーターされ、独走で…

カーコラム「WRCメモワール ラリーデビュー当時、地元イギリスでクラッシュの連続の…

 あまりにもクラッシュが多いので、マクレーという名前とクラッシュを合わせて「マックラッシ…

カーコラム「WRCメモワール フォーミュラ2(F2)がツール・ド・コルスで勝った日」

 今はもう見ることができないが、かつてWRCには「フォーミュラ2(F2)」というカテゴリ-があ…

カーコラム「WRCメモワール 1000 Lakes Rally'90 ラリー直前に左足に大ケガを負ったカルロス・サインツがなんとノンスカンジナビアン初のウィナーとなる」

 WRCでは各ワークスチームのプレスコンファレンスがラリースタートの前日にある。それは、1990年の8月、その年のWRC第9戦1000湖ラリーでのTTE、トヨタワークスでのプレスコンファレンスでのことだった。トヨタのエースドライバー、カルロス・サインツがスピーチに呼ばれたのだが、なんと左足を引きずっている。それもかなり痛そうに、である。サインツに何が起きたのだろうか・・・。  実は、彼はその前日、大クラッシュをしていた。最後のレッキと呼ばれるSSコースの試走に行ったのだが、