マガジンのカバー画像

CAR COLUMN

290
モータージャーナリストの鳴海邦彦が徒然に綴るカーコラム。
運営しているクリエイター

#rally

カーコラム「Lancia Rally 037 Spec 1983」

1983年、前年の移行期間を経てWRC(世界ラリー選手権)の車両規定はそれまでのGr.4からGr.Bへ…

ラリードライバーの頭に良心回路は存在しない!

少しでも手負いの獲物がいれば容赦なく牙を剥き襲いかかる。 基本的に"前"しか見ていないのは…

カーコラム「オペル カデット GT-E Rally Versionを自由自在に乗りこなすヴァルター・…

 1973年8月、歴代4代目となるオペル・カデットがデビューした。  新型カデットは、GMのグロ…

カーコラム「WRCメモワール スウェーデンでの3台エンジンブローから僅か1か月。スバル…

 三菱がエリクソン、マキネンの1-2フィニッシュ飾った95年のWRC第2戦スウェディッシュラリー…

カーコラム「WRCメモワール マジメすぎるほどマジメ。しかしなぜかイギリスでは不運続…

 カルロス・サインツはスペインでは英雄である。WRCにはスペイン人のジャーナリストも来るが…

カーコラム「ラリードライバーのドリフトとドリフトドライバーのドリフト」

 よくラリードライバーのドリフトとドリフト屋さんのドリフトと何が違うのかと質問されるが、…

再生

カーコラム「WRCメモワール The Miraculous Driving ! Renault Clio Kit Car feat. by Jean Ragnotti

世界広しと言えども、FFマシンをこれほどまでに派手に振り回せるのは ”ターマックの魔術師" ジャン・ラニョッティをおいて他にはいない。 FLATOUT(全開)のままオーバースピード気味でコーナーに飛び込み、一瞬アクセルを抜きタックインで姿勢を作ると再びアクセルを床まで踏み抜きFLATOUTで駆け抜ける。 言うは易く行うは難し、通常のドライバーが同じことを行えばコースアウトは必定。 その走りまさに"韋駄天"。神の走りに追いつく者はいない。

カーコラム「WRCメモワール サインツをスケールアップさせた1990年サファリ・ラリー」

 以前書いたとおり、当時のサファリラリーは大変だった。3月から4月にかけて開催されていたラ…

カーコラム「Gr.B時代を終焉に導いた究極のモンスター "ランチャ デルタ S4 Gr.B"」

 ランチャデルタS4は、ラリー界の名門、イタリアのランチャが、WRC制覇のため先端技術の粋を…

カーコラム「ジル・パニッツィに見る " 走りのセオリー "」

 " 走る不動明王 " ことジル・パニッツィのドライビングテクニックはスポーツドライビングの…

カーコラム「WRCメモワール 記念すべきWRC初勝利を目前にしてのリタイア! ブルーノ・…

 毎年、シーズンが変わるごとにワークスシートを失う有力ドライバーたちが出現する。2001年か…

カーコラム「WRCメモワール 95年スウェーデン、チームオーダーを無視しトップを走るマ…

 1994年のフィンランド。トミ・マキネンはフォードに1戦だけの約束でチャーターされ、独走で…

カーコラム「WRCメモワール ラリーデビュー当時、地元イギリスでクラッシュの連続の…

 あまりにもクラッシュが多いので、マクレーという名前とクラッシュを合わせて「マックラッシ…

カーコラム「WRCメモワール フォーミュラ2(F2)がツール・ド・コルスで勝った日」

 今はもう見ることができないが、かつてWRCには「フォーミュラ2(F2)」というカテゴリ-があった。2L NAのエンジンで2WD。WRカーよりワイドなボディで迫力満点。グラベルラリーでは4WDターボの相手にはならないが、ターマックラリーでは4WDターボを脅かすほどの速さを見せた。  何といってもエンジンの出力は約300馬力とWRカーと同じ。ターボがない分トルクは少ないが、僅か960kgの車重は、WRカーの1230kgよりも格段に軽いので意外なほど速かった。一時は、このF2マ