見出し画像

自分らしく暮らす

 ヤクルトスワローズが20年ぶりに日本一に輝いたそうですね。今年の日本シリーズは、昨年最下位だったチーム同士の激突で、ある意味興味深いシリーズになったと思います。

 話題性がないのかと思いきや、シリーズでは激戦を繰り返し、最終戦は延長戦を制したヤクルトスワローズが見事勝利を呼びこみましたね。

 オールエース、オール四番ではないチームがペナントリーグを勝ち上がり頂点に立つには、スーパースターがチームをけん引するといった、高度経済成長期のころのようなリーダーシップマネジメントより、メンバーのそれぞれが、自分の役割を自覚し、その役割を全うするだけでなく、自分が今なにをすべきかも理解して行動する自発性が求められている世の中に変わってきつつあるのでしょうか。

 これは、プロ野球だけでなく、民間企業の事業活動や、まちづくりなどでも同じことがいえると思います。特にまちづくりの分野においては、いまだに都市部などで活躍しているスーパースターが、衰退したまちに来て、片っ端かたっぱしから課題を解決して、まちを再生してくれるという妄想をいだいている地域が少なからずあります。

画像1

 でも実際にはそんなことはなく、来てもお金目当てのコンサルが、他の地域で取り組まれたことをその地域にもってきて、単にやっただけなのに、自己アピールだけはうまく、その結果が出ようが出まいがイベント的なことだけでやって、「成果を上げました!」的なことを胸を張って言い、お金の切れ目が縁の切れ目と言わんばかりに、今度はお金をもらえる他の地域に移りゆくというものです。

 まちを動かすのは、コンサルではなく、まちに実際に関わり、自分事じぶんごととして実践する人なんです!

 今回のテーマは、コンサルの悪口ではありません(笑) 今回は「自分らしさ」をテーマに書かせていただきます。

◆ミライ・カガヤク・ワークショップのコンセプト

 今週11月30日から、プレが始まる「ミライ・カガヤク・ワークショップ」ですが、今回「私らしい働き方を自分で見つける」をコンセプトにして、カリキュラムを構成しました。

 まず「働く」価値を知っていただく必要があるのでは?というところをクローズアップしました。そして、「働く」価値を知るためには、自分事として取り組む必要があるのではと考え、自分事になるためには、「自分」のことを知る必要があるのでは?と思い、そこにつながるようなカリキュラム案を探しました。

その結果

出来上がったカリキュラムはこんな感じです。

ミライカガヤクワークショップ-カリキュラム

 自分を見つけるための自己発見ワークショップや、個性心理学を取り入れたり、実践者の先輩たちのお話や、最後は自分らしい働き方を見つけるワークショップなど、自分を知る機会と自分の可能性に気づく機会を盛り込んだワークショップ形式としました。

 ミライ・カガヤク・ワークショップは、自分を知ることで、自分の可能性を広げることをお手伝いすることです。その可能性と、自分がやりたいことが重なった部分が、自分らしく働ける仕事だと考えています。そんな自分らしい働き方が発見できるようなお手伝いにつなげていければと思っています。

 ミライ・カガヤク・ワークショップにまだお申込みをされていない方は、下記の画像をクリックしていただくと、申込サイトに遷移せんいしますので、よろしくお願いします。

ミライカガヤクワークショップ(1110-02)

◆自分らしさとは?

 「自分らしさ」とは何かと改めて尋ねられると、なかなか返答がしにくいところもある人が多いのではないでしょうか。

 人には、自分の知っているところと、他の人が知っているところがあるそうで、その組み合わせをしたところが、4つの窓になり、この窓のことを「ジョハリの窓」といいます。

画像3

 自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方(Wikipediaより引用)

 この考えにからすると、自分らしさとは、自分が知っている部分だけでなく、自分の知らない部分も自分らしさということになります。

 自分も他の人も知らない自分らしさを知ることで、可能性が広がっていくものだと考えられます。そのお手伝いを、ミライ・カガヤク・ワークショップでさせていただこうとしています。

◆自分らしく暮らす

 自分らしさということを理解できれば、自分には何が向いていて、本当の自分は何をやりたいのかと言った自己理解へとつながるわけです。

 世間は、いろいろとルール化されたり、また新型コロナ感染症で外出自粛を要請されていることで、うっぷんがたまったりして、そのうっぷんを他の人に向けるために他の人を監視したり、ひどい場合は、SNSによる匿名の非難が噴出してきたりして、暮らしにくい世の中になってきているのが現実です。

そんなまちで誰が暮らしたいと思うのでしょうか?

 確かに、社会で大勢の人たちが暮らすには、最低限のルールが必要ですが、人をしばり付けるだけのルールは、汚れた水槽で放り込まれた魚のように、息苦しくさせてしまうだけです。

 人から自分の行動を監視され、時には誰からかわからない人からの非難される危機感を持ちながら暮らすって、本当に息苦しくないでしょうか?

 暮らしたくなるまちになるためには、監視や押し付けのモラルではなく、自分らしく暮らせる自律じりつしたまちではないでしょうか?

自律:他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。「デジタル大辞泉」より引用

 その地域で暮らす人たちが、自分らしく暮らせ、そしてまちに起こった課題をそれぞれが自発的に解決に導き、そんな自律したまちこそ、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)がめざす、三丁目の夕日的なまちなのです。

画像4

 過去のnoteにそのことも触れさせていただいていますので、そちらもご覧ください。

◆まちの幸せホルモン

 冒頭でも書かせていただきましたが、昨年最下位だったプロ野球チームが、一転して今年優勝したことは、もちろん選手の力もそうですが、やはりチームの力が結集したことと、そして、それぞれの個性を活かした役割をにない、自律したチーム作りができたことが大きな要因ではないかと思います。

 これは、まちづくりでも同じことが言えると思います。自分だけよければいいのではなく、個々の個性と、それぞれの役割を担い、自発的にまちの課題を解決に導く、そんな自律したまちこそ、これから活性化するまちではないでしょうか。

画像5

 ホルモンの中に、心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする働きをする「セロトニン」というものがあるそうです。 まちにも、幸せを感じやすくする働きの「セロトニン」的な役割が、「自分らしく暮らす」ということにつながればいいなあと思います。

画像6

 あなたのまちにも、「セロトニン」を探してみませんか?


サポートしていただけると、モチベーションをもってnoteに取り組めます!(笑)