環境でコーヒーを淹れる条件を変える
久々に岐阜市は雪。
外はそれはそれは寒そうだ。
開業前、今のお店の形にするための改装工事の打ち合わせ期間にプレオープン営業をしていた時期がある。
2017年末から2018年の2月中旬。
外で。
屋根と多少の風除けはあるものの、それはそれは過酷な環境だった。
修行か。
今回は当時していた工夫について書いてみる。
とはいえ、イベント出店者でないと外で、しかも修行のような過酷な寒さの中でコーヒーを淹れることは、ほぼほぼないが。
ただ、環境に応じてコーヒーを淹れる条件を変えるのは重要なこと。
テクニックよりも前に、どういう条件で準備をするかの方が肝心だ。
屋外で季節は冬、飲む人は寒い。
屋内20℃に対して屋外5℃では、コーヒーを淹れる環境が異なる。
とにかく、温度が下がりやすい。
お湯の温度(注ぐポット内の温度)はもちろん、ドリッパー内部(粉とお湯が触れている部分)の温度、抽出後のコーヒーの温度。
とくにドリッパー内部の温度は重要で、この部分の湯温が低いとコーヒーの抽出効率が低下する。
おまけに乾燥する冬は人の味覚も濃い味を好むようになる。
結果的にぬるいとか、薄い(または薄く感じる)といった問題が出てくる。
つまり、寒い時期に外でコーヒーを淹れるのなら、温度低下を抑えつつ、コーヒーの抽出効率を上げるのがいい。
具体的には、こんな具合に。
・お湯の温度を高くする
・使用するコーヒーの粉量を増やす
・コーヒー豆の挽目(メッシュ)を細かくする
そのうえで、時間をかけ過ぎないようにサッとお湯を注いで仕上げる。
(参考)コーヒーの抽出時間
雑味を抑える意味でも、淹れたてのコーヒーが冷めないようにする意味でも。
だから、ドリップポットのフタもしておいた方がいい。
実際、プレオープン期間のコーヒーレシピは上記の条件を踏まえたもの。
屋外出店においてもこの条件を考慮している。
逆にいえば、コーヒーの抽出効率を上げる下げる条件さえ知っておけば、屋内であっても、冬でなくても、コーヒーの味わいをコントロールすることは可能だ。
コーヒーを淹れる環境によって、自分に合った条件を探してみるのもいいかもしれない。
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