見た目を楽しむカフェオレの話
アイスカフェオレは2層にして提供している。
見た目もおいしさのひとつだからだ。
2層にするにはコーヒーではなく、ミルクから注がなければならない。
氷を入れたグラスにミルクを注ぎ、氷の上に乗せるように静かにコーヒーを注ぐのがコツ。
順番が逆だと層にはならず、瓶詰めのミルクコーヒーみたいな具合になる。
というのも、コーヒーとミルクではミルクの方が比重が高い(重い)から。
シロップはもっと比重が高い。
トニックウォーター(糖分のあるシトラス系の香りのする炭酸)の後にエスプレッソを注ぐのはそのため。
言われてみると当たり前だけど、重いものほど沈みやすいので、目で見て楽しんだ後はよく混ぜて飲むのがいい。
あえて混ぜずに飲む、というのも意外とおもしろい。
ストローで飲めば前半はミルクを、後半はコーヒーを飲むことになる。
ストローを使わずに飲めばその逆。
ということは、ちょうど真ん中から吸い込めば層を崩さずにカフェオレを楽しめる。
底3分の1ぐらいから吸い込めばミルク多めのカフェオレにもなるし、どこから吸い込むかによってミルクとコーヒーの比率が変わる。
書いていて気づいてしまったけれど、こんな面倒なことをするのは僕ぐらいかも知れない。
オートマの車なのに、あえてロー、セカンド、ドライブにギアをチェンジするようなものか。
やっぱり混ぜて飲むのがいいと思う(笑)。
少なくとも、シロップ投入後にストローを使って底から一気に吸い込むことだけはおすすめしない。(混ぜないと底にはシロップの層ができる)
これからは少しずつアイスドリンクの需要が高まってくる季節。
家でアイスカフェオレを作ることがあれば2層にして、まずは見た目で楽しんでみるのもおすすめ。
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