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コーヒーとポテトの話

ようやくひとつ、自分の中の大きな仕事が片付いた。

お店で扱うルワンダコーヒーの話だ。

ずっと頭の片隅から離れず、ときどき社長に話題を振るたびに「まだ悩んどんのかい」というツッコミを受け続けたこの1、2週間。

くれぐれも社長が鬼なのではなく(節分では鬼役でした)、「そこまで悩まなくてもいいのでは?」というニュアンス。

ケーキのあれこれに悩む社長に、僕も同じことを言うし、ようするに他者の課題というやつだ。


そう。僕自身がきちんと向き合うべき課題。

大袈裟か(笑)


白状すると、去年も扱っていたルワンダ、実は恐る恐る販売してました。(ごめんなさい…)

インスタグラムにも投稿したように、「リスクが低いものを大きく見せる」ような気がして去年は結局お知らせできず。

ただ、昨年のものの販売が終わって以降、次回扱うときには絶対に「ポテト臭」のことは合わせてお知らせしようと決めてました。

ちなみに業界ではシンプルに「ポテト」と呼びます。たぶん。


どこまで書こうか悩みましたが、ここではもう少しだけ詳しく。

ルワンダに限らず、中央アフリカ(ルワンダ、ブルンジ、コンゴなど)のコーヒー産地では「ポテト」のリスクがあります。

原因は諸説ありますが、ある種のカメムシがコーヒーの果実(コーヒーチェリー)から果汁を吸う際、その唾液が異常発酵を起こすというのが有力だそう。

いわゆる虫害なのだけど、一般的なコーヒーの虫食い豆は見た目で判別できるのとは異なり、「ポテト」を引き起こす豆の見た目が全然わからないのが最大の難点。

高品質なコーヒーが産出されるだけに、「ポテトさえなければね…」と言われるぐらい。

中学生の頃、英語以外のテストの平均が90点、英語が30点だった僕が重なります。


とにもかくにも。

コーヒー生豆を仕入れ、焙煎し、販売する側からすると粉に挽くまで分からない「運まかせ」状態。(ポテト臭が激烈だとわかる場合もありますが)

※くれぐれも「ポテト」に当たる確率はめっちゃ低いです。

だから、これについては生産地できちんと対策されていることを信じるしかありません。

なので、このルワンダを紹介してくれた方、その方が連れてきてくださった現地で栽培に関わってる方ともお話をして、扱うことを決めました。

なんか、めっちゃドラマティック(笑)(※ふつうにお話を聞いて、対策とか生産管理体制とかに納得できたというだけです)


正直なところ、業界の人からすると中央アフリカ産のコーヒーから「ポテト」が出ても「あぁ、ポテトね。じゃあこの粉は使わずに次の豆を挽こう」で済みます。

ただ、初めて淹れるコーヒーが「ポテト」だったとか、誰かに淹れるコーヒーが「ポテト」だったとか、残念すぎませんか?

それが原因で「わたしの淹れるコーヒーはまずい」とか、「あの店のコーヒーはまずい」とか、「あの国のコーヒーはまずい」となる。


もう、残念スパイラル。


そこから抜け出すために、僕にできる対策があるとすれば「伝えること」かなと思ったわけです。

大袈裟ですけど(笑)

だって「知って」いれば、「あぁ、ポテトね」で済む話じゃないですか?

※くれぐれも「ポテト」に当たる確率はめっちゃ低いです。


というわけで、以上が僕の「ポテト」対策です、という話。

と、ついでに宣伝。

100gにつき15g増量しているので、ポテトが出なければ(というかほとんど出ないので)1杯分はお得です(笑)

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