2024年の幕開けコーヒー
2024年も飲んでみたいコーヒーを自分で焙煎し、そしてお客さんを巻き添えにするスタイルを貫きたいと思う。
というわけでただいまの旬をご紹介。
ニカラグア・イエローパカマラ。
パカマラというのはコーヒーの品種。(そのうちのひとつがイエローパカマラ種)
ゲイシャ種とはまた異なるけれど、品種特有の風味特性があって、個人的にはその甘さを伴う明るい酸味が好き。
出かけ先で見かけたら注文したくなるコーヒーTOP3にランクインする。
パカマラの魅力の一つは豆が非常に大粒である点。
よくあるサイズのコーヒー豆の1.5倍ぐらいはあるんじゃないかと思う。
くれぐれも、大きければ良いわけではないが、パカマラをミルで挽くときのあのなんとも言えない「大粒の豆を挽いている感覚」は一度は経験していただきたい。
一粒ずつが大きいからこそのあの感覚はちょっと快感である。挽けばわかる。
実はパカマラを仕入れたのは今年が初めてではない。
開業準備期間(前職の頃)に1回、開業2年目で1回、合計2回。
いずれも経験不足が原因で「わるくないけど、めちゃめちゃ良いわけでもない」ものしか焙煎できず。
「あれ?こんなだっけ?」みたいな風味で、断念した苦い思い出がある。コーヒーだけに。
実を言うと今回のニカラグア・イエローパカマラ。1回目、2回目の焙煎は「わるくないけど…」という出来。
焙煎中の生豆の温度変化を記録し、自分の蓄積したデータと照らし合わせても失敗ではないはずなのに結果が伴わない状態。
過去の苦い経験が頭の中をよぎり、二度あることは三度あるかと若干の諦めムードがあった。
で、3回目の焙煎。これでダメならお蔵入りにしようかと思いつつ、自分の中の常識を一回捨てて焙煎アプローチを変更(焙煎時間をかなり延長させることを)してみたところ、自信を持って紹介できる焙煎ができた。
3回目の仕入れ、そして3回目の焙煎にて納得の行くかたち。文字通り三度目の正直である。
仕入れ価格も結構良いお値段するのも理由の一つだけど、「できないことをできないままにしておきたくない」という気持ちが理由で、どうにか成功させたかった。
そもそも「むかしはお手上げだったけど今ならどうにかできるんじゃないか?」と思って仕入れたわけで。
あと、やっぱりパカマラ種というコーヒーの魅力を自分でも再現してお客さんに届けたいなと思ったのが一番大きいかも。
今だから書けるけど、2024年が始まっていきなり焙煎につまずき、(自分の中だけ)どこか停滞ムードがあった。
それがようやく晴れたニカラグア・イエローパカマラ焙煎の話。
遅ればせながら僕の2024年のコーヒーがスタートです(笑)
cafe旅人の木での日々のことを書いています。
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