コーヒーとの距離感を考えてみる
文化人・石田意志雄は最近コーヒーが重く感じるらしいので、今日はそれについて書いてみる。
コーヒーが重く感じるときは一度、コーヒーから距離を置くのがいい。
僕はこの1年ぐらいで、コーヒー屋であるにも関わらず、できるだけコーヒーを飲まないようにしている。
正確にいえば、カフェインの摂取量を意識するようになっている。
1日に何杯もテイスティングはするけれど、全部は飲まないし、短時間で飲み切ることはなるべくしない。
カフェインといえば、眠気覚まし、集中力アップ、リラックス効果、利尿作用が有名だ。
利尿作用を除けば、どれも良い効果に聞こえるが、飲み過ぎるとマイナスに作用する。
眠気覚ましは不眠、集中力アップは神経過敏、リラックス効果は不安感に繋がる。(利尿作用は脱水症状まではいかないかも知れないが、体内の水分バランスが崩れる)
精神的な部分に作用し過ぎると、1日の活動に支障が出てしまう。
念のために言っておくと、カフェインは徐々に身体から抜けていくので、どれだけ長くても48時間ぐらい経てばほとんどゼロにできる。
カフェインは刺激物でもある。
身体に吸収される際、ダメージがある。(胃が荒れるという感覚)
ダメージというとネガティブだけど、ほとんど全ての飲食物は大なり小なり内臓へのダメージを伴う。(もちろん個人差はある)
わかりやすいところでは、身体に合わない香辛料とか乳製品とか、過剰摂取すると拒絶反応が出るようなもの。(コーヒーの酸味や苦味の質も影響するように思う)
ともかく、内臓へのダメージが大き過ぎると、1日の活動に支障が出る。
こちらは飲むことによって生じる身体そのものへの負担。
だから、コーヒーが重いと感じたら、距離を置くのがいい。
身体の内外面それぞれへの影響がなくなる前に次のカフェインを摂取している可能性が考えられる。
カフェインの精神的な部分への働きは、過ぎたるは及ばざるが如し。
身体的な部分への働きは、チリも積もれば山となる。
コーヒーを片手間に飲むのではなく、1日にこれだけと決めて制限を設けるのもいい。
制限を設けることで、コーヒーそのものを楽しむ時間の価値を上げられるように思うからだ。
コーヒーを重く感じるようになるのは、量より質を考えてみる段階なのかも知れない。
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