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カフェイン量をコントロールできるか?

コーヒーとカフェインは切っても切れない関係にある。

レモンとビタミンCとか、牛乳とカルシウムぐらいの関係と思ってもらうのがいいかも知れない。


今回は、マシュマロへの回答note。

カフェインに関するご質問。



以前、カフェインレスコーヒーについての記事(作られ方と味わいの傾向)を書いたので、そちらも参考に。


まず、焙煎によるカフェイン量の変化ははほとんどない。

浅煎り(深煎りよりも火が通っていない)であっても、深煎り(浅煎りよりもよく火が通っている)であっても。


次に、抽出でカフェイン量が変えられるかというと、多少は変えられる。

といっても、通常のドリップコーヒーではほぼ変えられない。

なぜなら、カフェインはお湯に対して非常に溶けやすいから。

湯温をかなり下げてドリップすれば…とも思うが、お湯と触れ合う時間が長くても溶け出すものなので、やはりあまり効果はない。


ところで、カフェインは水には溶け出しにくい。

ドリップコーヒーが飲めない人の中には、「水出しコーヒーなら飲める」という人もいる。

水(非常に低温のお湯ともいえる)を使うことで、苦味や雑味も抽出されにくくなる。

カフェイン量が少ないことも手伝って、「水出しコーヒーなら飲める」ということなのだと思う。(飲んでみるとたしかに飲みやすい)

ただし、水出しコーヒーを作るには時間(6時間〜12時間)が必要なので、その間にカフェインが溶け出す。(ドリップコーヒーの60%程度)

相対的なカフェイン量という点では、ドリップコーヒーに比べて水出しコーヒーの方が少ない。


どちらかといえば、コーヒーの品種による。

コーヒーの品種はかなり大きく分けて2種類。

アラビカ種とカネフォラ種。

カネフォラ種のカフェイン含有量はアラビカ種の2〜3倍ぐらいある。

主に缶コーヒーや一部商業用のブレンドの素材として扱われるのがカネフォラ種だ。(くれぐれもカネフォラ種イコール粗悪品というわけではない)


ちなみに僕らがコーヒー屋さんで飲むコーヒー、豆として買うコーヒーのほとんどはアラビカ種。

アラビカ種の中でもローリナ種というものが、通常のものよりもカフェイン量が少ないが、市場への流通もそれほど多くない。(個人的に注目している品種のひとつ)

カフェイン量を抑えたいのであれば、現時点ではコーヒー生豆を一度加工処理したカフェインレスコーヒーが優位といえる。


カフェインは、個人差はあるものの、適量であればいい面も多い。

集中力アップや眠気覚まし、リラックス効果など。

一方で、摂り過ぎると逆効果(不安や不眠)だし、そもそもカフェインを吸収する際の胃腸への負担がある。


できればおいしいコーヒーでカフェインが少ないものが理想なのかもしれない。

ただ、すべて含めてコーヒーだともいえる。

飲んでおいしいと思えるのは、コーヒー産地の風味の良さだけでなく、カフェインの作用も含めたものも加味されるからではないかと思う。


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