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【#一日一題 木曜更新】 見えないお金

山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。いつか岡山在住のエッセイストとして、執筆の依頼が来るかも…しれ…ない…し…?

 インボイス制度のスタートまで2ヶ月切ったなと請求書を切り替える準備をしていた矢先、SNSのタイムラインに税理士アカウントの「お役立ち情報」が流れてきました。これ幸いとフォローして眺めていたら、あれれ、なんだか……?
    その税理士のおすすめは「セルフバック」。自己アフィリエイトというやつですね。彼が言うには「やらない手はないです!20万円までは非課税。カラクリはリプ欄」だそうです。
 カラクリ。おそらく税法をすり抜けるやり方なのでしょう。セルフバックは別に悪いことではないので、やりたい人はやればいい。しかし「カラクリが必要な副業」が税理士から発信される時代なのだなあと、何とも味わい深いです。「士業」をかたる偽アカウントは多いので、自称税理士の可能性も高いですけども。
 
 ブログ収益、アフィリエイト収益。流行りましたね。15年ほど前のライティング講座には、有名ブロガーに影響されてブログで稼ごうとしていた若い人が大勢いました。その後、少し高度に派生して、G社のアドセンスでwebサイト収益化。ワードプレスでブログを書く人が増えました。素人が月に何十万も収益を上げるのは難しいでしょうけど、地道に何年も続けていれば数千、数万円くらいの収入にはなるとかならないとか。記事が200くらいになれば濡れ手に粟でチャリン!となるとかならないとか。知らんけど。
 
 インターネット老人ですから、20年前からそんな情報だけはどんどん流れ込んできました。web上でテキストを書いて収入になるのなら、こんな良い手はないのに、そちら方面には手を出さなかったのはなぜなんだろう。額に汗して働くべきとは思っていないんですが、同じ「書く」ならPVみたいなものに左右される収入ではなくて、対価で得る報酬の方が意味があると思っているからかもしれません。あくまでも私にとってです。

   冒頭の「副業としてのセルフバック」に対する感情もどうやら似たようなもの。真っ向から否定するつもりはないけれど、カラクリ頼みの収入に果たして明るい未来はあるのでしょうか。
 
 


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