見出し画像

夜8時のキーマカレー

遅くなるので先に食べててと連絡が入る。

ミートソースを食べたいと買っておいた合挽き肉はそろそろ限界の頃だ。あんなに欲していたのに、ミートソースの口ではなくなっている。いつだって我が儘で自由な食欲とつきあってきた。

好き嫌いはなくアレルギーもない伴侶のおかげで好きなものを作る。難点は脂肪の多い料理になること。血液検査は容赦無く数字でわたしを叩きのめしにくる。

運動すればいいのは100年前から知っている。そんな正論は聞き飽きたのだ。家でダラダラNetflixのドラマを立て続けに観ているだけの50代主婦は、文句を空に吐く。家事はさほど嫌いではない。決してマメではないけどある程度は居心地が良くないとダラダラできない性分である。主観でしかないので、ここは似ている人とだけ「だよね」と言い合いたい。

電話のあと、冷蔵庫にある茄子を思い出し、夜8時からキーマカレーを作ることに。

わたなべますみさん主宰のオンラインスパイスカレーに参加してからというもの、スパイスは揃っているし、ヨーグルトは欠かさないし、生トマトはないけどミートソース用のホールトマト缶はある。

まず、玉ねぎ(1/2)とにんにくをみじん切り、しょうがはチューブ、ホールトマトを取り出しカット、茄子は2cm角にし、スパイスを計量する。今回はネットで検索した簡単キーマカレーで調理開始!

深めのフライパンに油を熱しクミン(ホール)をいれ香りがでたら玉ねぎを入れ焼き色をつける。強めの中火。

突然だが、ここで愚痴をきいてくれ。うちのガスコンロがお利口すぎて火力を勝手に調整する輩でずっと強火にはできないのだ。安全装置が働きましたと告げるその音声にイラッとしストレスが上昇する。こちとら更年期なんだぜ。コンロ(安全だし便利だが)このやろーーーーー!と責任転嫁というエンタメを演じながら調理を続けるのも一興。楽しまないと損だと思ってる。アホだ。

アホは調理を続ける。

玉ねぎがこんがりしたところに、にんにくとしょうがを投入し炒め、トマトをいれ水分がなくなるまでもう少しあと少しと炒める。何度か作って知ったポイントのひとつが水分を飛ばすことの重要性。あとの仕上がりが全くちがう。ましてやキーマだ。
ここで合挽き肉を投入し色が変わるまで炒める。別のフライパンに油を熱しカットした茄子を炒めて、半分のサイズくらいまでになったら、大元のフライパンにいれ炒め合わせる。

パウダースパイス(ガラムマサラ・ターメリック・コリアンダー・チリペッパー)を投入。この瞬間が一番たのしい。行ったことのない国の風とか湿度とか浴びる感覚。

うっとりしたところで水100mlをいれ10分煮て、ヨーグルト大さじ2、塩小さじ1/2と黒胡椒をいれて煮込む。味見をして物足りないときは塩で調整。だいたいこんな感じだったと記憶している。

元のレシピサイトはこちら!

いろいろ違うけどご愛嬌。

9時の遅いひとりご飯。作り置きのかぼちゃサラダとセブンのきんぴらを副菜とした。十分においしかった。

これは翌日のお昼キーマ。

 副菜は左から新生姜の甘酢漬け、セブンのきんぴら、かぼちゃサラダ、福神漬け


基礎を学ぶとアレンジがたのしくなる。ただ、基礎も反復しないと身につかない。だんだん忘れるのが得意になる。何度も検索できる世の中に甘えているのかもしれないし、加齢のせいかもしれない。

ピリッとする簡単キーマは、夏野菜を添えると抜群においしくなる。最初にカルダモンを入れてもよかったね。まあ暑いし、適当にさ、そこんとこよろしく。

えっと、前日譚とも言えないのだけど。すでに満員御礼のこちらのイベントに参加してスパイスを堪能する予定なのです。みなさんに会えるのもすごくたのしみ〜!


読んでくださりありがとうございます。