今日のハロウィン。どれだけの人が本当に楽しんでるんだろう？

街を歩く。昼。少し歪な服の人とすれ違う。

疑問符。
夜のハロウィンのために事前にコスプレをしているのだと気がつく。気づくのが遅れたのは僕が疎い以上に目が死んでた彼女のせいである気がしてならない。

──

10年ほどでハロウィンはすっかり仮装バカ騒ぎの代名詞になった。
かくゆう僕も数十羽の白鳥になって街に繰り出したこともある。数は力だとどこかの軍師が教えてくれて以来、人を集めるという手段を僕は好んで用いた。ある種の逃げである。

というかそんな昔話はどうでもいいんだけど、今日の彼女の死んだ目を見て浮かんだ言葉にならない思考の片鱗を残しておきたい気持ちになった。

ハロウィンって楽しいか？

あ、いやちょっと違うな。否定したいわけじゃないんだ。楽しいところがあるのはとてもよくわかる。なんたって白鳥の集団にn...。

なんというかズレ。
そうズレの話がしたい。

自分の楽しいと思うこと、やりたいと思うことと、今のハロウィンってどのくらいズレてる？
仮装して、仲良い奴らと一緒にバカ騒ぎして、帰ってメイク落として、寝るとき死にたくならない？

ならないならいいんだ。
ほんとにただの陰キャの僻みと受け取って欲しい。今日も一日最高だったと眠りについてほしい。

でも少しでもなるなら、やめたら？
もっとズレてない楽しいことやろうよ。

彼女の目を見てから、ずっとそんなことを考えてました。

今日のハロウィン。
どれだけの人が本当に楽しんでるんだろう？