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情報のインプットという言葉は、僕の感動をかんたんに殺す。

おもしろい映画に出会った。
創作する人がさらに創作が好きで嫌いになる作品だった。

揺れる本に出会った。
思わず二項対立を作ってしまう僕達だけど、価値観の対立の前にやれることがあるなって思った。

心地のいい音楽に出会った。
歌詞は聴き取れなかったけど、きっと辛い中でも輝くものがあるみたいなことを言ってるんだろうと思う。


そんな僕の一つ一つの感動を、「情報インプット」って言葉はかんたんに殺してしまう。

映画や本や音楽を「情報」って言葉に閉じ込めて、僕の心の動きを「インプット」って言葉で無味無臭にする。

僕たちみたいに何かを書かなくてはならない人間は、この「大枠は間違ってないけど...」って無味な言葉に味をつけていってるのかもしれない。

時には「要はこういうことでしょ?」と雑にまとめられたり、差異について一生懸命語っても「どっちでもよくない?」と一緒に考えることを放棄されたりと悲しい思いをすることもある。

だけど僕達は「情報のインプット」のような言葉によって抜け落ちた雑味をちゃんと味わって、「アウトプット」なんかじゃなく、自分たちなりの表現に昇華していく。

おそらく多くはただの自己満だけど、その殺されなかった感動に触れて救われる人もいるのかもしれない。


おあとがよろしいようで。

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