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「エンタメに投資する」って決めたら、ブレーキ踏んでたのは自分だけだったと気がついた。

愛媛に遊びに来た。松山駅と松山市駅という今世紀最大のトラップによりあたあたするところからはじまり、その夜を楽しんだ。

イベントとかで登壇したり、参加したりすると一人は「noteがすきです」と伝えてくれる人がいる。だいたい毎回。ありがたい。もっと普段から伝えてよ!ってふざけながら言うけど、その人の存在に救われてたりする。言わないけどね。

んで、もちろんそんなことはその他大勢は知らないわけです。「ふーん、note書いてるんだ」「文章書いてるんだ」くらいです。とすると話題は当然「何書いてるの?」です。そうこの質問。答えにくい...。というかその場でいきなり伝わるように喋ることで抜け落ちるものが多すぎる。だから曖昧に笑って流すか、わかりやすいバズったものを伝える。そうしてまたnoteが進むのである。言えなかった言葉の多くをここに残すことでなんとか僕は僕を保ってるのだろう。

作家って言ったり、クリエイターって言ったり、文筆家、ライター、物書き、そういった書くことをプロとした人たちの肩書きが自分には全然マッチしてなくて、「ただ書く」という以上の意味を書くことに込めたくなかったりする。強いて言うならば「雑記ブロガー」が一番感覚近い。なんだこの時代を越えられてない感じは。旧時代の遺物。取り残された最後のオーパーツ。今もいるのか?雑記ブロガー。

「ただ書く」ことが続けられればよくて、それが誰かのためになったりするのはプラスアルファ。嬉しいけど、それを狙うと「ただ書く」この時間がすごくつまらないものになっちゃうから、そこを常に中心線に戻すのが一番難しい。それをやり続けられるかどうか。それがそのまま僕の幸福な時間の増加につながる。日々鍛錬しているような気持ちもあったりする。

みたいなことを飲み会の席で伝えることは不可能なわけですよ。切り取られ、不思議な顔をされ、もっと頑張ることあるだろ、みたいな取り扱いをされた中でどこまでやり続けられるか。自分自身としては今までで一番難しいチャレンジを毎日している感覚。これに比べれば、誰かのためになる、社会のためになる、お金になる、有名になる、○○になるアクションなんて挑戦でもなんでもなかったのかもしれないって思うくらいは今の「ただ書く」は難しい。うん、伝えられる気がしない。しょうがない。


とはいえ良いことがないかと言えばそんなこともなくて、1日4000-5000字書いてると、書くことのハードルはえげつないほど下がります。めちゃ気楽に書くことを人生の中に入れられます。バズろうと思ったらある程度そっちに寄せることもできるし、誰かの役に立つことを大量に作ることも可能。そういう意味では、「ただ書く」は経済的にも合理性はありますね。


この「ただ書く」こと以外で、うまく伝えられないなーってのがエンタメに関すること。やっぱりエンタメ(超多義的だけど)好きなんですよね。特に漫画を中心としたカルチャー一式。小さい頃から読んできたし、観てきたし、味わってきた。自分のほとんどをそういったカルチャーから形作った気がする。今でも漫画は年間数百冊読んでる。でも、大人になるとそういうことをしている人は周りからどんどん減ってくる。もっというと若い人もそこにコストをかけてる人はとても少数。他にも楽しいものたくさんあるからそれはそれで良いと思うんだけど、ちょっと寂しいってのはある。さびしかなしい。

だから昨日まで、まぁそういうものかなぁって思ってたけど、これよく考えたら諦める必要なくない?っていうね。ちょっと試しに飲み会の場で語ってみると、熱が乗る乗る。話したいことが沢山あったことに気がついた。おもろし。ドラゴンボールのベジータがなぜスーパーサイヤ人になれたか、みたいな話を小論文で書かせたら全国一位になる自信あるし、それがゆえに「トランクス ブルマを ママを大切にしろよ」って言葉がどれだけ搾り出された言葉かってことも語り足りない。どれだけ語っても足りない。そういうものが自分の中にあることを発見した。

今までこれは自分の活動の趣味領域。できるだけメインの行動から分けてたけど、よくよく考えると、これ別に一緒にやればよくね?と。何倍かになるぞ?レバが効くぞ?が昨日のハイライト。

VC(超簡単に説明すると、お金を集めて、お金を投資する仕事)ともくっつけていいんじゃないだろうか?たとえば「エンタメに投資する」って言ってやっちゃう。あれ、いいなこれ。やりたいな。出会う人がそこから遠いだけで、別に言ってくことはありでしょ。そして、マーケットにさらされる前のクリエイティブって辺境から生まれると思うんですよね、なので地方ってのも実はいい掛け算になる可能性がある。

そうやって考えると、前のキャリアである株式会社アカツキがエンタメ企業(と限定的にいっていいかどうかはともかく)であることもつながる。コネクティングザドッツ。点と点はいつかつながる。流されるままアカツキに入ったけど、その後ドラゴンボール、ロマサガ、テニプリに触れられたのは今思うとすごく今の自分につながる偶然。なんとラッキーなんだ。

具体的にここを繋げていくと、2号ファンドのメインテーマの一つを「エンタメ」にすることも可能かもしれない。なんてったって二人いるうちの一人のGPなんだから。わがまま許してくれ。さらに考えると、もう一人のGPは「アトツギ」であることを活かしてアトツギに投資する、ぼくはエンタメ企業出身、クリエイター本出版、であることを活かして「エンタメ」に投資する。実に綺麗。当初全く考えてなかったけど、今思えばなるべくしてなったみたいな形。世の中の大体ってたぶんこういうことなんだろうね。狙い澄まして成功した人やうまくやった人はいなくて、振り返ると全てがうまく使えてたっていうね。

こうして愛媛の朝、文章を書くことで次にやることまで決まっていく。「ただ書く」だけで。目的なく書き始めて、書く間に少し自分が変わって、そしてその結果として周りも変わっていく。「そんな文章書いてます」とはやっぱ説明できないけど、そういうことみたいです。これからも書いてこ。


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頭の中がうるさい。でも、それでいいのかもしれない。

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