"本当"以上に伝えたいこと
「で、結局何が言いたいの?」
心臓を指先で掴んで、ゆっくりとゆっくりと力を入れられたように胸がきゅーとなる。仕事におけるコミュニケーションではぼちぼち生まれるこの言葉。
生産性を考えるならば大切です。
必要なこと以外の抽象度を上げて、伝えるべきことのみ伝える。
道を歩いていた。
駅を右に曲がったところにある東横インの前。慌ただしく歩くスーツの男性や、その存在なんてまるで初めからないかのように笑い合う高校生の女の子たち。僕は今どちらに近いのだろう。そういえば、今日は...。
道を歩いたことだけを伝えたいなら前者で十分伝わります。後者は全く不要な単語が多く含まれてますし、もっというとよくわからない主観も入ってます。
僕たちはこんな風にうまく抽象化を利用してコミュニケーションをとってます。だけど抽象化は情緒とかエモいみたいな感覚を簡単に殺します。
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SOPHIAの曲を聴いてブーツを買った。当然色は黒色。似合ってないかもしれないけど、とても気に入っている。
曲を聴いてブーツを買った。
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「宇多田ヒカルは好きだけど、aikoは許せない」そんなことを言っちゃう女の子だった。
音楽の趣味にうるさい女の子だった。
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どっちが良いかというよりも、本当に伝えたいことの周りに、本当以上に伝わってほしい何かが落ちてる可能性はあるんじゃないかなって話です。
「LEON」を見て、マチルダの可愛さに心打たれ、自分の感動をなんとか形にしたいと映画を撮り始めた男の子を、情報をインプットして、アウトプットを始めた男の子、なんて言った日にはもう...。
考えの及ぶ範囲の伝えたいことなんて、たいしたことないのかもしれません。
「で、結局何が言いたいの?」
うるさいよ、バカ。
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