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交流会では何かしている人になりたい。
「集合写真の後は、交流会です」
とりあえず水を取りにいく。喉は乾いてないけど、今それがわたしに何より必要なんだという顔で取りにいく。視線を落とす。誰とも目を合わせないように会場をうろうろする。何かに気がついたようなリアクションをしながら少し足早に会場を出る。寒い。会場に戻る。何も変わっていないことに愕然とする。料理に目をやる。別にお腹は空いていない。だけど、手を伸ばす。食べている間は話しかけるなという空気を出してもいいような気がするから。
最近、交流会嫌いが加速している。知ってる人がいない会はもちろんのこと、身内しかいないような会も。そこにいる一人一人がいい人なのはわかってる。二人っきりであればおもしろい話ができるのかもしれないという予感もある。
だけど、交流会だと何かをしてる人になりたがる。水を飲んでる人、外に用事のある人、ご飯を食べてる人、主催の人、会話を楽しんでる人、誰かを紹介している人。そういう何かをしている人にならないと落ち着かない。
中学1年生の頃。突然それまで何も考えずに入れていた隣のクラスに入れなくなった。入るためには誰かへの用事を準備しなければならなくなった。わたしが、いや、わたしはその中では異物だと認識してしまった。居心地が悪い。何かをしていなければ、その中に居続けることはできない。思えばこの時から、ただそこにいる、というのが苦手になったのかもしれない。
苦手だ苦手だと言いながら、今日も交流会に出向く。いつか、ここにいていいんだって思えるようになるんだろうか。
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