地方スタートアップの光と闇
約2万社といわれるスタートアップの半分以上が東京に所在地を置き、2番手の大阪でも800社程度。
つまり、トップと2位は9000以上の差があります。
このことからスタートアップは東京一極集中状態っていうのはもう間違いありません。だから「起業して、Jカーブ的な成長したいなら東京いけ」は正論中の正論。投資環境も起業家同士のコミュニティも圧倒的。
なので一旦それは前提に議論したほうがよきです。
その上で、地方だからスタートアップがだめな訳では無いです。当たり前ですね。地方には地方のやり方があっていいと思います。そういうの考えていけばいいんですよ。
たとえば地方ならではの良い点としては、圧倒的にポジションを取ることができることがあげられます。
岡山を例に話すと、正直年間新規のスタートアップなんて10件ないです。下手したら片手で足りるんじゃないんでしょうか。全員名前あげれます多分。
そんな状態であれば、とてもその地域内で注目されます。だって、東京だと1/1000とかなのに、こっちだと1/5とかですよ?
ジャンルが被ってない限り、確実にその地域でオンリーワンです。マーケット自体は全国だとしても、地域にいるだけで目立ちます。とすれば、ポジションがとれます。地方の新聞やテレビ、講演や対談、呼ばれまくります。
このことはうまく利用しさえすれば、事業を成長させるためにレバレッジが効きます。感性鋭く、柔和な起業家の人はとてもここをうまく使ってます。
一方で闇もあります。
その最たるものは、地方のアクセラレーションプログラムじゃないでしょうか。当然ですが数が少ないので、特定の誰かに参加してもらわない限り成り立たないアクセラが生まれたりします。
もちろんそれもうまく利用すればいいのですが、お世話になっている人や利害関係者に頼まれると断るに断れない場合も多く、次第に地方のスタートアップ起業家は疲弊していきます。 (地方のアクセラの最適解は、東京で開催されているアクセラへの資料作成サポート&旅費交通費サポートなんじゃないかと思っています。まだまだ考えてみたいところです。ちなみにもちろんですが良いアクセラもあります。そこを否定してません)。
ほかにも、大学生などで起業している子がいる場合、彼ら彼女らにスポットライトを当てすぎます。だって数が少ないんだから話題があるならそこに群がるのは仕方ないですよ。
でもそれによって、まだ何も成し遂げる前から表で語る自分と、日々コツコツやりつつ失敗しまくってる自分とが乖離してきます。これ、病みます。とても。
また、東京の人たちにはあまり感覚ないかもしれないですが、地方、東京以上にすごく失敗しずらいです。だって、生活圏バレバレなんですもん。複数コミュニティないし、そこがダメならもう行くところないみたいになりがちです。(まーだからこそ、めちゃくちゃ頑張れるってのもあったりするんですが)
こんな風に、地方のスタートアップには光と闇があります。もちろん東京のスタートアップにもあります。だいたいすべてのことに光と闇があります。なので実はこれ何も言ってないです。
ただ、「スタートアップ」っていう同じ言葉を使っていても、東京で使われているものと、地方で使われているものに結構ギャップがあると感じて書きました。
ほかにも地方特有のいろんな問題とかあるのかもしれない。 地方のスタートアップだから、「こんないいことがあるよ!」「これはちょっとしんどい...」みたいなこともっともっと知りたいなぁ。
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