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読書会の始めるまでーわたしの場合
なぜわたしがカムクワット読書会を始めたか。
読書会に参加してくださった方には、話したことがあったかもしれません。
小説が売れてほしい
表面上の理由は「近刊小説」が売れてほしいから。これに嘘はありません。どんなにすばらしい作品を書いていても、専業作家として生きていけるのは、ほんの一握り。
特に新作の売れ行きは重視され、重版が続けば文庫化につながり、さらに多くの読者を獲得できます。
売れる本は面陳されます。面陳とは本棚にさした状態ではなく、表紙が見えるように積んである状態を指します。
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本屋に通っている方なら、芥川賞や直木賞作品が面陳されている場面を見たことがあるでしょう。ほかにも、東野圭吾さんや村上春樹さんのような著名作家、王様のブランチなどで紹介された作品なども面陳されます(店舗によって違いはあります)。
一方で新人作家さんの場合、大型書店では1ヶ月ほどは新刊として面陳されますが、その後は返本されて、良くても1冊だけ棚に残されることになります。
小型の書店では、最初から1冊だけ入荷して棚にさされるだけの場合、もしくは入荷すらしないこともありえます。
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出版社は文化の守り手でもありますが、利益が必要不可欠です。売れない作家という烙印を捺されてしまうと、なかなか厳しい状況におちいることは想像に難くないでしょう。
なので、できるだけ最新の作品を課題本に取り上げようとしました。
対面することで感じるもの
わたしの読書会デビューは、彩ふ読書会でした。
コロナ以前は関西と関東で毎週のように30人近くが参加し、午前中は推し本紹介、午後は課題本という形式で、読書会後にはスイーツ会やリアル脱出ゲーム。
数回参加すると、準備のお手伝いができるようになり、参加者同士が仲良くなりやすい環境にありました。
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しかし、コロナ禍になり状況は一変しました。対面での読書会が中止になり、オンライン読書会に移行しました。
オンライン読書会にもさまざまなメリットがあることは理解できますが、わたしは馴染めませんでした。
オンラインでは話すことを重視し、それ以外、それは空気のようなものを共有できないと感じました。
そのため、好きな本の話をする機会は減り、寂しい日々を送りました。
読書会を始める
コロナが落ち着いてきた昨年に、読書会がないなら自分で始めれば良いのではないかと思い立ちました。
少人数の対面形式から始め、ゆくゆくは小説好き同士でさまざまことを楽しめるといいなと考えていました。
そして、始めるのであれば、他の読書会とは異なる特徴がほしいと思い、下記のような案だしをほそぼそと行いました。
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カレント読書会がカムクワット読書会の原型です。青空読書会は散歩会の原型。
どのような読書会にするか方針が決まれば、さらに細部を作り込みます。
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実現している部分としていない部分があります。
たとえば運営面で、参加費をどうするか問題です。安定して続けていくには赤字ではいけません(現状は赤字)。
一方で読書会の参加費を新刊本の購入費用にあててもらえればという気持ち。それがあり、カフェ開催のときは、飲食費のみで行っていました。
ほかにもディスコードの活用。これならTwitterのスペースよりもクローズドな環境で、簡単な感想会を実行できますが、今のところ運用できていません。
また、小説を書く仲間作りもできていません。Twitterスペースあたりで試してみるのはありかな……と考えています。
最後に
ありがたいことに、貸し会議室形式にしてもくり返し参加してくださる方がいます。
参加者を増やすことで、さまざまな活動ができて、居心地のよい場所を作れるように読書会を継続していきたいと考えています。
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それでは、お読みいただきありがとうございます。
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