大人の言い訳日記:寒波

寒波がきた。雪が降った。

子どものころは雪が降ったら寒さなんて気にせず外に出てたけど、大人になるとダメですね。

寒い、が勝っちゃう。圧倒的に勝っちゃう。

ラグビーの強豪校と弱小校の試合みたいな差で勝っちゃう。「え、120対0!?」みたいな。

もうね、エアコンのそばを離れたくないのよ。

あー違うな、エアコンが寂しくないようにそばにいてあげてる、が正しいかも。


ほら、大人になると、孤独の痛みも分かるようになるから。

エアコンが一人で寂しくないように、孤独に押しつぶされないように、声をかけるでもなく優しく微笑むでもなく、そっと近くで寄り添う。これが大人。

子どもは遊ぶのが仕事、エアコンは温めるのが仕事、大人はそんなエアコンに寄り添うのが仕事。

最近のエアコンはムーブアイとか言って目が付いちゃって、部屋全体を見渡せるからね。寄り添う方も大変。誠心誠意、寄り添う。

外なんて出てる暇はない。

子どもが雪だるま作ってる間に、こっちはエアコンとの信頼関係を作ってるわけだ。

ほら、その甲斐もあって、いつもよりエアコンの温風が温かい気がする。

もしかしたら、電気代も安くなってるんじゃない?と思ったけど、びっくりするくらい高くて泣いたよ。

泣いてる私に、寄り添わんかいエアコンこら。

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