私のイヤフォンは 詩
包みこんでくれる音に
落ちていく私。
不安でいっぱいいっぱいの私に
「大丈夫。」と応えてくれる。
「大丈夫じゃないよ」とわたしがポツリ呟くと
「俺が大丈夫っていってダメだったことある?」
また言葉に救われる。
私の考えと彼の考えが正反対で
違う世界に住んでいるみたい。
優しい声 甘えた声 低い声
あたたかくて
穏やかな音色
はっきりとしていて
雑な音も聞こえないクリアな音
肯定的な言葉は
心を和ませる
心許せる 私の 大事な人の 声
私から聞こえる頭の中の雑音を
彼が優しくイヤフォンをしてくれる。
ノイズキャノン付きの優れもの。
耳元で聞こえるその
零れ落ちる音を集めながら
涙を見せないように
その声を(言葉を)忘れないように
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?