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高橋常政の全絵画技法 レッスン 色鉛筆技法 その2 簡易編

まずはアイデアスケッチです。(図1)
中国古代の陶俑からのヒント。どことなくぬるーとした形がおもしろくて、
馬に乗ったものもあるのでいつか油彩で描きたい。

図1

次にこのアイデアをもとにトレぺに下絵を描きます。(図2)

図2

引き写しはトレぺの裏に白のパステルを直接薄く塗って。
実際に描く紙に上からなぞります。

実際の紙に描いていきます。まずはパステルで色を置く。

背景の空は夜空なので、ぼーっとぼやけた星と歪んだ月。
紙の地色がグレーなので全体にクールな色の方向に傾いて行きます。

星と月はパステルの白を置いておきます。指などでこすってる。

青を色鉛筆で塗り始めたら、これはこのまま全部色鉛筆だけで塗ってしまおうと思いました。

顔や首を覆ってるスカーフ、黒っぽい色で塗り始めたら下絵の引き写しの白い線が残る。(トレぺの裏から写った線)紙がへこんだせいです。

塗りつぶせば消えるけど、なんか面白いので残しておきます。
空を全部ぬってしまわないで、この塗り残した感じも面白い。
もうこうなったら「塗り残し技法!」なんか無理がある?

表現的に描いてるように見えますが、ほんというと手が痛い。
若いときの真似はもうできない。昔の古傷が痛む。

完成した?のかな???途中で方針が変わって思っても見なかった方向に行っちゃった。
これもある意味「成り行き任せの技法」です。
細部の小さな影にHBの鉛筆を使ってます。

スカートは重ね塗りのできない赤と緑と重ね塗りのできる黄色を無理矢理ぐちゃちゃと塗ってみました。
毛糸のスカートみたいです。これも一つの描き方です、試してみて。
他にも「建て増し画法」「隙間埋め画法」なんてのがありますが、どんなものか想像にまかせます。まあ成り行きで描くことだけど。

高橋常政

くもりメモ
帽子の上の方を見ると描き方がうっすらわかります。
琵琶?かな。ギターって言ったら怒られそう。。楽器を持ってる手のあたりは写真でみる限り画材がなんなのかちょっとわからない。
色鉛筆の可能性の大きさを垣間見れるなと思います。


Behanceも見てみてください。


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