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自分でできる!子に育てる

2022/12教室だより
もう、あっという間に12月になろうとしています。
飛ぶように毎日が過ぎていくわけですが、子どもたちはそんな中でも着実に成長しています。

教室のある5年生の男の子。
今、公文で初めての図形問題(Iの3平方の定理)の学習中です。
直方体の中にある三角形の角度(断面)を考える問題が含まれています。こういう問題は中学受験問題でも出るのですが、√(ルート)を使って数学の世界で計算をするところが公文ならでは、高校数学に一直線という内容になっています。

公文は図形はしない、小学生レベルでは、でも、小学生のうちに中学生の数学を学んでいる子にとっては、図形問題はそれほど難しくは無さそうです。

やはり地頭を鍛えるというのが、セオリーではあります。
そこを無視してただ何かを習わせるのは成功に近づきません。

学校の勉強についていけない場合、どうするべきか?

学校の勉強対策がセットになっている学習法を真っ先に思い浮かべる方、多いとは思いますが、子どもが賢くなっているかは別問題です。
逆にそれすらできないと「うちの子遅れてる?」と不安しかありませんし、できる子にとっては、物足りないだけだと思います。
毎日、何が起こるかなんて予測できないのだから、自分で考える力を養うのが子ども時代に必要なことではないでしょうか?

実は、幼児さんから入会された中国人のお母さんを持つSくん、最初、なかなか伸びませんでした。国語の壁、理解力の壁が大きくて、育ちがゆっくりでした。その後、学校の勉強についていけないという理由で一度退会されて、別の学校対策の塾に入られました。ただ、1年足らずで戻ってこられました。『やはり自分のペースで学べる方が良い。辞めるときはなんで公文は学校の勉強に合わせてくれないのか?と思ったけど、理解するのに時間がかかるSくんには公文の方が向いている』と仰いました。
そんなSくんですが、すごく順調とは行かないまでも、ご両親の支えがあって、今は小5で数学Gを学習しています。
国語も英語もマイペースで頑張っています。そのうち、繋がってくるときが来るので、発達が緩やかなお子さんでも、小学生のうちは自分のペースで学習を進めて行くのが良いのかなと思います。

毎日着実に歩むこと

先日、一斉lineでご案内させていただきました、希望者は写真を撮ってLineで送ってくださいねという取り組み、頑張って多くの方が続けられています。

誰かに見られていると思うことで、家庭の中のことではありますが、毎日の家庭学習をちゃんとやれるようにしていこうという親の意識も働きやすくなります。家庭学習がうまく行かない子、大体の原因が、家庭学習をする時間が決まっていない、やるかやらないかで揉めていること、

毎日のコツコツとした積み重ねがいずれ花開くのですが、一気には咲きませんので、そこが継続の難しさとなります。

原因が分からなくても、家でのご様子を毎日ぜひ教室に共有してください。
私たちもちょっとした成長をそのメッセージから感じ取り、教室での声掛けや教材の進め方等に反映してまいります。

勉強に魔法はない

何でもそうですが、やらなければ伸びません。
楽な方法は無いか?もっと効率の良い方法は無いか?と探してしまいがちですが、そんなものはありません。

ただ、不思議なことがあります。
大人が思っているより、ずっと子どもは毎日成長しています。
その成長の軌道に公文を乗せていくことができれば、うんと成長する、というのが不思議なところなのです、

公文は自分のできるところから、ちょっとずつ階段を登っていきます、この繰り返しで新しいところでも自分の力でやってみよう、という気持ちを育てています。

大事なのは、『自分の力で』

『自分の力で』が繰り返し実現できたならば、自分で歩き始めます。
自分でできるようになったお子さんは、大人の想像をはるかに超えて行きます。
先ほどお二人の男の子のことを書きましたが、どちらも、こんな風に成長するなんて、幼児さんの時は分かりませんでした。
毎日毎日が、小さな成功体験の積み重ねです。
『できた!』というその繰り返しです。

出来なかったら、厳しくしかるのも違う、出来たら、『すごいね、自分でできたね』それだけで子どもは満足です。
だって子どもにとっては、自分の力でできたことが、一番の喜びなのです。

すぐに手を出さないこと

『自分の力で』というのと『自立心』というのは上手くかみ合っています。
どちらも同じように育てなければ、上手く育ちません。

学習の準備を全部おぜん立てして、『はい始めるよ』と言ったら、どこかにピュ~っと走って逃げて行った、とか、良くある話です。
それくらい、人は、誰かに『させられる』のがイヤ。
そこをどう誘導するか?というのが難しさでもある。
やらせようと思うからいやがる。
だったら、自分で準備もできるような力が付くまでは『一緒にやろう!』という意識で子のそばにいることです。

これを小学校高学年でやろうとしても遅くて、もうその努力は無駄に近いので、幼児さんのパパ、ママと一緒に何かをするのが楽しい時期に始めましょう。そして高学年になったら自立心を持って自分でできる子になれるよう、育て上げるのです。
そのためには、何でもすぐに手を出さない、何でもやってあげない、傍にいて見守ってあげる。

逆算する子育てができるようになると、今見えていることだけに苦しみ過ぎないのかなと思います。
ミライが見えないから苦しいのです。ミライを描いて、そこに向かって近づいて行っているか?というのがポイントです。

さて年末年始の家庭学習はどうしますか?

年末年始、教室から離れる期間、どう過ごすか、ぜひご家庭で話し合われてください。この期間、単に遊んでこられた子と、しっかり計画を立てて学習をされて来られた方とでは大きな差が付き始めます。

この日とこの日は最初からお休み、と計画を立てるのは良いと思います。
ただ、それ以外の日は頑張ろうね、目標〇十枚!というように、計画を立ててみてください。また来月の教室だよりでも再度、お伝えしますが、ちょっと早めにお願いさせていただきますね。

来年は教室でもまた新しい挑戦を予定しています!

まだ公開できませんが、あと数か月後から、新しい取り組みをしていきます!
一緒に皆さまとこの取り組みを成功させていきたいなと思っていますので、ぜひ、楽しみにお待ちください。
常に先生たちも挑戦をし続けながら、成長する組織として取り組んでまいります。

オンライン学習も軌道に乗っております。
随時、ご希望があれば、ご連絡ください。

東郷

【追記】
以下、保護者の皆様へのメッセージではございませんが、この場をお借りいたしまして、当教室のオンライン教室の取り組みの実態について、以前詳細な問い合わせのお電話をいただきました。内部の方でしたら、いつでも教室名を明かしお問い合せいただければ何でもお伝え可能です。オンライン教室は一定の難しさがあります。運営の仕方などでお悩みの場合には、局員さんにご相談いただくのが一番とは思いますが、何かお役に立てることがあれば、いつでも仰ってください。


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