見出し画像

~親が未体験のプログラミング教育。子どもに楽しんでもらう秘訣とは?~【子どものプログラミング教育特集②―どう教える?保護者の疑問を専門家に聞いてみた】

プログラミング教育が始まっているけれど、実際どんなことをしているのか分からない。親はどう対応したらいいか不安…。
そんな声にお応えして、プログラミング教育の第一線で活躍されている松田孝さんにアドバイスいただく本企画。今回は第2回目です。

特集の目次

子どもに「プログラミングってなに?」と聞かれたときの答え方(12/22UP)
②親が未体験のプログラミング教育。子どもに楽しんでもらう秘訣とは?(1/6UP)
③プログラミング教育で身につく能力はこれだ!(準備中)
④プログラミング教育。親としての適切なサポートをしたいと思ったら…。(準備中)
⑤プログラミングを教えてくれる先生はどんな人。(準備中)
⑥プログラミングを学ぶ上で知っておきたいリスクとは。(準備中)

子どもが楽しんでくれる秘訣とは?

Q. 親である私は、子どもの頃から初めてのものに苦手意識が強く、勉強が苦手でした。子どもには楽しんで学んでほしいと思うのですが、プログラミングと聞くと何から始めていいのか分からないのが現状です。親としてできることがあれば教えてください。


A. 「勉強」と聞くと、先生から教わったことをしっかりと理解して、それをちゃんとテストで返さなければいけない。そういったある意味、強制的な感覚をもっていませんか?そうすると、できないことに対して恥ずかしさを感じてしまうことがあります。

でも、これからの時代は、このような意味で「勉強」をとらえるのではなく、むしろ新しいことを主体的に学んだり、自分がやってみたいことや、表現したいことを学び、それが実現できるという喜びが「勉強」であるということを、子どもたちに伝えてほしいと思います。そして、それができるのがプログラミング教育なのです。

最初からここを理解しなければダメだよ、などと子どもに到達目標を押し付けてしまうと、その目標と自分自身とのギャップを感じ、どうしても自分が「できない」というイメージがたくさん積み重なっていってしまうのではないかと思うのです。
今できるところから少しずつ自分の思いを表現する、そしてできた喜びをおうちの人と一緒に分かち合って楽しんでいく。そんな環境があなたには待っているのだよ、ということをぜひお子さんに教えてあげてください。

お子さんが成長するにつれて、生活範囲も広がり、多くの人や物から刺激をもらい、世界もぐんぐん広がります。自分の可能性が自然と見えてくるようになります。そして、新しい社会を生きるコンピューターとも、もっと親密なコミュニケーションがとれるような学びができるようになります。

「一緒に楽しんでいこうね、不安なことがあったら一緒に考えようね」
と最初はそばで支えてあげてください。そして、その課題を乗り越えたとき、また一緒に親子で喜び合う。そんな場がもてると、お子さんも自信をもって次の新しい社会に飛び込んでいけるのではないでしょうか。

これからの子どもたちに必須のプログラミング教育。くもん出版では、保護者の皆さまの不安が解消されるような情報発信を続けていきます。お見逃しなく!

松田孝さん
1959年東京都生まれ。東京学芸大学卒。上越教育大学大学院修士課程修了。東京都公立小学校教諭、東京都狛江市教育委員会主任指導主事(指導室長)をはじめ、東京都の小学校校長を3校歴任。小金井市立前原小学校では、全国の公立小学校にさきがけ児童一人一台の端末を配備。プログラミング授業を積極的に推進して、IchigoJamBASICを用いたプログラミング授業体系を確立。2019年4月より合同会社MAZDA Incredible Labを立ち上げ、代表に就任。総務省地域情報化アドバイザー、金沢市プログラミング教育ディレクター、群馬県先進プログラミング教育アドバイザー、小金井市教育CIO補佐官も務める。著書に『学校を変えた最強のプログラミング教育』(くもん出版)。


★松田孝さんの著書はこちら
『学校を変えた最強のプログラミング教育 普通の公立小学校から見えたAI時代の学び』

★くもん出版のプログラミング
『くもんのプログラミングワーク① はじめる!IchigoJam』

59900 くもんのプログラミングワーク① はじめる! IchigoJam(2-3頁)

▲くもんのプログラミングワーク①目次 小学生がIchigoJam Basicというプログラミング言語を使って、プログラミングを学べます。

★インタビュー動画はこちら
※今回の特集は、くもん出版公式Instagram企画『プログラミング教育って何だろう?聞いてみようキャンペーン!』のインタビューを再編集したものになります。