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徒然雲 雲の旅 ジャワ島【出発編】

この旅は昨年の今頃に一度計画したもの。
ちょうど退職により時間ができ、海外旅行でのコロナ規制も緩和され
なれば、ずっと興味があったバティックの地へ行ってみようと思ったのでした。

そこでエアチケットなどは取っていたのですが・・・
父の容体の急変で全てキャンセルにしたものを、またこの時期に再計画しました。

今回、1ヶ月前にエアラインとホテルは予約したものの
それ以外の準備はほぼ数日前という・・・いつものこと。

どの国でも入国関連手続き等はかなり電子化していてる時代になった。

こういうの得意じゃないので、面倒だわ。

でもそうも言ってられないのでやるわよ(笑)


4年ぶりぐらいの海外旅行、しかも関西空港からは初めて。
エアラインはSingapore Airとほぼ決めているので
直行便がなくシンガポール経由で結構時間かかります。

23時過ぎ出発便。

Singapore行きはかなり混んでいた。
そこからまた各地に散っていくので、色んな人種の人がチェックインに並んでいた。

チャンギ空港に早朝に到着、2時間ぐらいの乗り継ぎ待ちだったかな。

次はジャカルタ行き。

この日の最終目的地はインドネシアのスマランという都市。



ジャカルタでインドネシアに入国手続きをします。

入国ビザは空港で取得(事前にネットで取るのと時間は変わらないと書いてあったので)
税関申告書はネットで申請し、送られたQRコードを写メしておけばOK。

ということで入国はスムーズに完了。


ところがここからでした・・・


荷物受け取り待ちでグルグルの前で待てど暮らせど出てこない!


もう落ちてくるスーツケースがなくなり、同じものがぐるぐる回っている・・・


さて、これはもしや・・・


同じ関空から乗り継いだと思われる人が、同じように???な様子。

係に言うと、すぐそこにある荷物関連の事務所に行けと。

先に聞きに行っていた男性(インドネシア人?)が

「次の便で来るらしい」

というようなことを教えてくれた。


そこへ、同じく関空のチェックインの時に見かけたインドネシア人らしき女性と
話しながら事務所で手続き。

次の便って・・・

ワタシは次に国内線の乗り継ぎがあるんですけど・・・


と事務所で手続きをしている最中に、メールで今度は国内線の便が変更やらキャンセルやらの知らせが。

もうどうなってんねん!?

あっちもこっちも対応しながら、とりあえず荷物は次の便で受け取る。

国内線は別の便を急遽変更予約。

でも結果この変更知らせでのフライト変更になりよかったのでした。
でなければ搭乗に間に合わず、新たな購入をしなければならなかったのです。
変更便は価格は上がったが・・・


ふ〜っと、ベンチで一息ついていると、先程のインドネシア人らしき女性がやってきて、お話を。

日本語を話していた、そういえば。


そして、この日のアクシデントのオチ?!のようなストーリーが始まったのです。


どこに行くの?と聞かれたので

「まずはスマランに行って、ソロにしばらく滞在するの」と言うと。

「わたし、ソロのもの。スマランの大学を出て・・・」と

もう、なんじゃこりゃ?!の繋がりで鳥肌が立った。

そして姫路在住。


彼女は姫路の日赤病院で看護師をしているインドネシア人。

もう16年も勤務していると。
もともとジャカルタの病院に勤めていて、日本でのいわゆる研修生の一期生。

看護師としての経験はあったものの、言葉の壁、資格の壁で
最初は本当に大変だったと言う、それは日本人でも大変な医療の現場を
言葉や文化が違う国から来た人が携わる苦労は想像できるが
実際の辛さは本人しかわからないでしょう。
涙を溜めながら、その時のことを語る彼女につられて、
ワタシもポロポロ涙しながら聴いた。
きっと彼女の中では何度か同じ話をしてきたかもしれず、でもきっと話すたびに
涙が溢れる経験だったのだろうな〜と思った。

辛くても頑張ってこれたのは、彼女を見守ってくれた周りの環境や医療への思いだったという。

現在はだいぶ仕事もやりやすくなり、彼女のポジションが出来上がっているよう。

敬虔なイスラム教徒である彼女、メッカへ巡礼が今回の渡航の目的だった。

インドネシアから、巡礼ツアー?!のようなものがあり、ご両親とも合流しグループに参加するという。

あの1000人以上の犠牲が出ているあれです。


有給を使って行くと。


そんな彼女が、ワタシの旅のこともあれこれアドバイスしてくれた。

何しろ出身地と学んだ地で詳しいわけで、不明な点はすぐスマホで調べてくれた。
おすすめの場所やインドネシア語ではこう言う、こう書くと渡したノートに色々記してくれた。
また、オススメのミネラルウォーターから食べるべき伝統料理などなど。


とにかく世話好き!

そしてユーモアもあり、話好き。

だから、職場でも愛されるのだと、すぐに理解した。




そして、この荷物が出てこないというアクシデントは彼女と出逢うための
ちょっとした神様のいたずらと思えた。


同じことを彼女も言った。


そうこうしていると、次の便で我々のスーツケースはやってきた。

彼女の黄色いスーツケースが先に出てきて、
よかったね〜じゃあ元気でね〜と別れようとしたら

「一緒に出ますよ」と

ワタシの特大リモワちゃんも出てきて、一緒に税関を通りdomesticターミナル入口でお別れ。


スーさんは言っていた、定年?まで日赤で働きたい。
お世話になった恩返しがしたいと。


そんな彼女が、吉野に行きたいと言っていた。

任せなさい!
案内しますよ!!

お世話になった恩返し、しますよ(笑)



スーさん
こんな感じなので
関空から目立ってた(笑)





この記事を書いていて、ふと、思った・・・

これは姫路に眠る父からの引き合わせ?





スーさんと別れて、国内線のチェックインを済ませ、
時間を変更したため、ここでも3時間以上の待ち時間・・・・

広いターミナルには様々なお店があった。

でもなんとなく安心?!の、スタバで時間潰し。


エアターミナルの構造
眺めるのスキ



そしてフライト出発時刻が30分延期。

このどうにもならない感じ・・・
なんか旅してる・・って感じです。



やっと本日の最終目的地の空港に到着。

すでに夕方。

本来はお昼頃着いているはずだった。







空港からホテルまでタクシーに乗ったが、これがまた恐ろしいこと!

ジェットコースター並みのスリル満点の運転と交通事情。
車線はあってないもの、線は2本あっても3台並んで走る?

海外に来た、と実感?!


ホテルは、昨年Openにした新しいところにしてみた。
なかなかシンプルでスタイリッシュなデザイン。


もう外に出てお店を探す元気はなく、食事はホテルで済ませようと思った。
フロントの人がルーフトップにレストランがあると、
そうそう、予約するとき、そのルーフトップの画像に釣られたのだった。
すっかり忘れていた。


荷物を置いて、すぐ行ってみると・・・

いいじゃない〜


サンセットタイム



もう日は暮れていたが、色が残る空がキレイだった。




ビンタンビール×2杯



長い長い1日だった。

ビールを飲んで、やっと落ち着いた。
異国にやってきた実感があるようなないような。



チリフライ


あまりお腹が空いていないので、チリフライとビール2杯で終了。



夜景って
スキ




思いのほか大都会の街。


インドネシア第五の都市、スマラン。


そう、スマランといえばSawamatsuさんの駐在先ということで、お馴染みの方も多く、名前はご存知の方もいることでしょう。

ワタシは、Sawamatsuさんの記事を読むまでは知りませんでした。

昨年ジャワに行こうと思っていたときに知り、調べてみたらなかなか興味深いところだったのでここでの滞在も盛り込んでいました。

彼の独特の画像と文章で、あまり現実味がない場所のイメージではありましたが
ワタシの普通な(平凡な)感覚でのこの街を観て歩いて記録したいと思います。







部屋もとてもスッキリシンプルでワタシ好み。

キングサイズベッド、いいね〜縦でも横でも寝れる(笑)


照明もいい


ダウンライト





そんなこんなでアクシデント満載でスタート。

それでもちゃんとホテルで寝ることができよかったよかった。


これも旅

これが旅




さて、どんな旅になるやら・・・





つづく



いただいたサポートは古道活動に使わせていただき、歩いた記録をお伝えしたいと思っております。よろしければよろしくお願いいたします。