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災害の多様性「はしか感染」

新型コロナが重症化から収束したと思ったら、はしか(麻しん)の感染が報じられています。はしかと言えば子どものころに予防接種した気がするし、はしかに罹ったような気がしますが、確実な記憶ではありません。

はしかといってもどのような病なのか僕は知りません。わからないのに予防接種を受けたりするのです。一億国民が病についてよく知らないのに、確固たる流されてワクチン接種を受けるのです。そのためにB型肝炎を患ったりするのですね。

ちなみにB型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで発症するウイルス性肝炎です。国内のB型肝炎持続感染者のうち、昭和23年から昭和63年までの間に受けた集団予防接種等の際に使用された注射器を連続で使用したことが原因で感染した人は多いのです。国内では最大で約40数万人と予測されています。

はしかの予防接種の際にも同じ事があったはずです。幸運にも僕は罹らなかったのですが、知人には子どもの頃の予防接種が要因でB型肝炎になった人がいます。

おっと、はしかでした。以下の転載記事のように「麻しんウイルスによって発症する」病気です。感染力はウイルス中でも最も強いそうです。

上記リンク「人類はなぜ“麻疹(はしか)”を根絶できないのか(サイエンス・ライター石田雅彦さんの記事)」から部分転載します。

過去、日本では何度か、はしかが流行した。特に幕末の文久2年には約7万人から23万人という死者が発生しました。2006年から2008年にかけて日本でもはしかが流行、海外にウイルスが流出、「日本が感染源」として国際的に警戒されました。

日本で最初に麻疹(はしか)とみられる病気(赤斑瘡)の記述があるのは998(長徳4)年で、それ以降、13年から30年程度の周期で30回以上の流行があったと考えられている。
特に、幕末の1862(文久2)年の麻疹(はしか)流行では、1858(安政5)年のコレラの流行を上回る約7万人から約23万人という死者が出た。江戸城の大奥でも患者が出て、篤姫(天璋院)も麻疹(はしか)にかかったという記録が残っている。
日本で前回、麻疹(はしか)が流行したのは2006年から2008年にかけてだった。この時、国内で流行した麻疹(はしか)は、海外へ流出し、日本が感染源として国際的に警戒された。
日本では、1976年6月から予防接種法の対象疾病に麻疹(はしか)を入れ、ワクチン接種を奨励するなどし、2006年4月からは患者数が減って自然感染による免疫増強効果が得られにくくなってきたことからワクチン1回接種を2回接種に増やした。だが、そんな施策の直後、前述した通り、国内で麻疹(はしか)が大流行してしまった。

Yahoo!ニュース 「人類はなぜ“麻疹(はしか)”を根絶できないのか」から部分転載

麻しんウイルスは、感染力が強い一方で、強い免疫を残すという特徴があります。そこで集団免疫を獲得して感染流行を抑えるためには、下記記事のような大きな集団での感染が必要なのですが、少子化問題が叫ばれる我が国では難しいのではないでしょうか。

麻疹(はしか)ウイルスの特徴は、強い感染力を持つものの、一度かかると強い免疫を残す単一血清型であり、人獣共通感染症ではないヒトだけに感染するウイルスであることなどから、ある集団で継続的に感染していくためには毎年5000人から1万人程度の感染経験のないヒト(新生児)を産生する25万人から40万人の集団が必要と考えられている。周期的な流行だった日本に麻疹(はしか)が定着し、短期の周期の流行になったのは20世紀に入ってからで、一度かかると二度目はかかりにくいことから次第に主に子どもがかかる感染症になっていく。その後、1966年にワクチンが導入され、1978年から定期接種されたが、接種率が低く、2006年からの大流行をまねく。

同上リンクより部分転載

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる病気です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。ワクチン接種を受けていない人は、海外旅行の際にかかる可能性が高いです。

感染

ウイルスに感染したヒトに直接さわったり、そのヒトの吐いた息や咳に含まれる唾液などからうつります。

症状

感染して10~12日の症状のない期間があった後、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができます。熱は一度下がりますが、再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。別の病気に同時にかからなければ、7~10日後に回復します。

治療

特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。中耳炎や肺炎などの別の病気に同時にかかってしまった場合には、抗菌剤を投与する必要があります。先進国においては、滅多に死亡することはありませんが、まれに脳炎や肺炎で死亡することがあります。

厚生労働省 検疫所 サイトより

現在、東京や大阪など首都圏をはじめ、全国で相次いではしかの感染者が確認されています。海外からの帰国者が知らないうちにウイルスを持ち込んでしまうようです。

海外から帰国したり、観光で入国したりした人から感染したとみられ、専門家は「海外に行く人などはワクチンの接種歴や抗体の状況を確認して、必要に応じてワクチンの接種を検討してほしい」と呼びかけています。

はしかの恐ろしさは合併症です。以下に厚労省のサイトから記事を転載いたします。

麻しん(はしか)の合併症
麻しんが恐れられてきた理由に、その症状の激烈さとともに合併症を起こす頻度が高いことも挙げられます。それは、麻しんにかかっている間に、肺炎や脳炎、中耳炎、心筋炎といった疾患が同時に起こってしまうということです。肺炎と脳炎が麻しんによる2大死因といわれています。

医療が発達した現代でも、麻しんに対する特効薬はなく、対症療法をしながら治癒を待つしかありません。麻しんを発症するとおよそ1,000人に1人は命を落とすといわれています。 

1980年代には、毎年100人弱の人が麻しんで命を落としていました(下図参照)。最近では、2001年に大きな流行がありましたが、21人の方が麻しんで死亡しており、その半分が大人でした。また、特に重篤な合併症である脳炎については、2007年は1年間で9人の患者が報告されています。脳炎になってしまうと約15%が死亡し、命をとりとめても、20~40%くらいの人に重い後遺症が残ってしまうと考えられています。また、麻しんでは、感染後数年から10年後におきる合併症もあります。麻しん患者のおよそ10万人に1人の割合で、極めて重症の脳炎(亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という疾患)が発症することも知られています。
そのほか、麻しんの発症に伴って免疫力が低下することも特徴的です。病原体をやっつける働きを持つ白血球が体の中から減少し、陽性であったツベルクリン反応も陰性になってしまいます。そのため、結核にかかったことがある人では、それが再燃することもあります。なお免疫力が落ちている期間は1ヶ月くらい続きます。

厚生労働省「麻しんが死因となった死亡者数」PDF資料より
同上資料より転載

はしか感染を恐れてワクチン接種希望者が殺到しているそうで、ワクチンの在庫が少なくなっているようです。ワクチン接種にもアレルギーであるとか後遺症であるとかがあるでしょうから、何をするにもそれなりの覚悟をしてからのぞみましょうね。

世界における麻しんの流行状況図(厚労省サイトから)



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