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遠い海の記憶

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写真の右前方を歩いている夫婦は僕の両親です。元はカラーのポジフィルム(リバーサルフィルム)で、これはそれから紙焼きしたものなんですが、僕が撮影したものに間違いないのに、いつ撮影したものなのか、撮影場所がどこであるのか、当時の記憶がないのです。

そこで、写真に写っている看板の文字「福栄丸」で検索してみると、すぐにどこであるのかがわかりました。三浦半島の葉山でした。

下は、グーグルマップからですが、福栄丸の看板こそありませんが、同じ釣り船・福栄丸の店舗があります。前方に見えるビル(老人ホームらしいです)も同じです。ここに間違いありません。

でも、僕は両親と葉山に行った記憶がなかったのです。写真を見ると両親はまだ若いので、福島の会社が倒産して神奈川県に引っ越してきた時期であると思われます。すると当時の僕は21歳であったと思われます。

で、両親と僕は、何故この場所に来たのか? ということですが、グーグルマップを見ると、写真の僕の後方に観光スポットがあるのです。僕は興味がないのですが、通称「裕次郎灯台」と呼ばれる葉山灯台を両親が見に行ったのでしょうね。でしょうね…って、一緒にいたくせにって? 記憶がないんだから仕方がないじゃん。

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