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カミナリ親父再降臨!ドラマ「おやじ太鼓」(本日終了)にまた出会う。

僕の母はテレビ好きで、家事が終わると、テレビをつけっぱなしで過ごしていました。

僕が小学生の頃には、学校帰りに友だちたちと遊ぶことはなく、学校が終わるとまっすぐ帰宅する事が多かったのですが、それでもたまに気が向けば、近所の田畑をうろついてひとりで遊ぶ事もありました。しかし、外で遊ぶことよりも母と一緒にテレビを観ている方が多かった気がします。母が好んで観ていたのは時代劇が多かったのですが、その頃は昼間から邦画劇場のような番組があって、いろいろな映画が放送されていました。僕は母の影響でテレビ好き、そして、映画好きになりました。

勉強嫌いな僕は、夕方だけではなく、夜もずうっとテレビの前に座ってドラマやバラエティ番組を観ていました。休日祭日も同じです。そう、年がら年中テレビばかり観ていました。

昔、木下恵介劇場(途中から木下恵介アワーに改題)という30分ドラマ番組がありました。TBS系列で1964年から1974年までの10年間放送されていたようです。

その中でも僕が熱心に観ていたのが進藤英太郎主演の「おやじ太鼓」でした。Part1~2までの全65話が、1968年から翌年まで放送されていました。僕は11歳から12歳でしたね。当時のドラマはほとんどが30分番組でしたし、これは夜9時から9時半までという今では考えられない放送枠でした。ちなみに日産自動車がスポンサーでしたね。

このドラマはホームドラマなんですが、田園調布に戸建てを構える中堅企業の社長が主人公で、後年の「時間ですよ」とか「寺内貫太郎一家」のような大衆的な家族を描いたものではないんですが、当時は、進藤英太郎の頑固親父キャラクターが受けて視聴率も良かった気がします。

田園調布に住んでいるせいか、7人の子どもたち(3男3女)が何不自由なく暮らし、毎日のように高円寺から叔母さんが遊びに来て“うな重”を出前したりして、非常に贅沢しています。お手伝いさんも2人、運転手も雇ったりしているのです。

僕は子ども心にその贅沢な暮らしに憧れて熱心に観ていた記憶があります。

そのおやじ太鼓が千葉テレビで今日まで放送されていました。僕は暇なので全65話を録画してあります。

再度、全話を通して観ると、記憶にないシーンばかりでしたが、11話までのモノクロ放送から、12話以降のカラー放送に変る時代変化も感じ取ることができました。

出演者は豪華ですよ。進藤英太郎、風見章子、園井啓介、西川宏、香山美子、津坂匡章(秋野大作)、高菜木聖、あおい輝彦、沢田雅美、菅井きん、春川ますみ、小夜福子、山口崇、竹脇無我、小坂一也、東山千栄子、西尾美枝子、木内みどり、鷲尾真知子(敬称略)…凄いですね。

脚本は木下恵介と山田太一。ノリノリ(w)の主題歌は、あおい輝彦が歌っています。

*2023年9月1日追記:現在、BS松竹東急で放送中ですが、もうすぐ終了です。


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