見出し画像

企業広報・宣伝を考える

僕は企業の広報・宣伝の補助を仕事の一つにしています。僅かな仕事ですが、面白くてやりがいのある仕事です。

近年では広告、広報、マーケティングの方法も大きく変りつつあります。

広報・宣伝の方法は、昔は新聞・雑誌・テレビCMなどの「媒体広告」だけでしたが、インターネットが企業だけでなく一般家庭にまでに定着すると、ホームページや自社ネット媒体の「自社メディア」と「SNS」でのアピールが始まりました。

つまり、以下の3つの広報・宣伝方法です。

企業が広告宣伝費用を支払って広告する「ペイドメディア(paid media)」(TV宣伝に新聞、雑誌、看板、電車広告など)、企業側が保有しているメディアで広報宣伝を行なう「オウンドメディア(owned media)」(ホームページや企業媒体誌)、SNSで消費者側が自由に情報を拡散させる「アーンドメディア(earned media)」です。

今は、この3つを上手に使いこなす事が必要なのです。

重要なのはアーンドメディアで、企業のイメージを良くする情報ならば歓迎なのですが、逆に悪くする情報は企業価値を大きく損なってしまいます。トヨタが五輪イメージCMをやめたのは、言われのない消費者間の情報によって企業イメージを損なうことを恐れたからでしょう。国民の多くがオリンピック開催に反対しているなかで「トヨタはオリンピックを応援しています」のような宣伝を行なえば、企業イメージは悪くなってしまうのです。

それでもトヨタは五輪スポンサーですから、当初は「企業イメージを悪くするから宣伝をやめたんだろう」という声はあがるでしょうが、実際に宣伝をしていないのですから、短期間でSNSでの反感意識は鎮火していきます。そして攻撃の矛先は、派手に宣伝する企業に向けられていくのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?