見出し画像

いやな思い出が記憶に残りやすいのは、生物として当たり前のこと

楽しい思い出ができると、その週は、その思い出のパワーで乗り切れることがある。職場で上司の言動に苛ついても、まぁ許してやるか、みたいなマインドになれたりする。
でも、その効果は長続きしなくて、賞味期限があるように感じる。1週間、1ヶ月も経過すれば、あまり思い出すこともなくなって、効力がなくなる感じ。

一方で、いやな思い出は、数年経っても時々思い出すことがある。
好きなひと、楽しかった思い出のことを考えていたいのに、好きじゃないひと、いやな思い出の方が思い出す回数が多い。

そんなことを思って、私って、人より楽しい思い出が少ないのかな、いやな思い出が多いのかな、と思っていた。

でもちょっと調べてみたら、それは「生物の自己防衛本能として正常な現象」ということが分かって、ほっとした。

これは、脳内で発生する「反芻効果」によって起こりうる結果らしい。
つらい出来事や苦しい出来事があると、また同じ状況に直面することを回避するために、脳内で何度も反芻処理が行われている。反復して覚えることで知識が定着するメカニズムと同じ。一方で、楽しかった出来事や嬉しかった出来事は、回避する必要がないので、この処理は行われない。

なーんだ、そういうことか。

過去のつらい出来事と似た状況に直面した時に、過去の自分を乗り越えられれば、いやな記憶も薄れていくのかな〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?