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コロナで結婚式観が変わった話①

「結婚式」
人生でたった1度の特別な日。
キラキラのドレスを着て、ヘアもメイクもとびっきり綺麗にしてもらって、史上最高に綺麗な自分で、
家族やたくさんの友人、お世話になった人たちに囲まれて、お祝いしてもらって、感謝を伝えて、幸せいっぱいの1日。

私は小さい頃から、人並み、もしくはそれ以上に、「結婚式」への憧れを抱いていたと思う。
ドラマや映画での素敵な結婚式のシーンを見たり、年上のいとこ達の結婚式に参列したり、そんな経験を重ねる度に、夢はむくむくと膨らんだ。
学生時代には、インスタで花嫁さん達のアカウントを見て、「このドレス着たい!」なんてスクショしたり。
そんなことするくらいには、憧れていた。

そんな私は、令和元年の昨年、結婚をした。

さあ、ついに来た。
あれだけ憧れていた「結婚式」が、「自分事」としてリアルな話になってきた。

旦那と相談して、親族のみで挙式と会食形式の披露宴を、後日、友人向けのカジュアルな披露パーティーを開くことに決め、両方の会場を抑えた。

ドレス、アクセサリー、ヘア、ブーケ、会場の装飾。
たくさん調べて、理想のイメージを固めていった。ドレスの試着に至っては、提携外のドレスショップにも足を運び、5〜6店は回った。可愛いドレスや様々なアイテムを調べる作業はワクワクするし、ドレスショップのあのラグジュアリーな雰囲気の中、ドレスを試着をするのは、普段の生活ではあまり味わえない高揚感を覚えたし、いつもよりちょっぴり綺麗に写る自分に嬉しくなったりした。

親族挙式の約1~2ヶ月前。
ドレスやヘアメイク、当日の流れ、来てくれた家族への引き出物もOK。招待状のお返事ももう揃って、準備はほぼ完了。
あとは当日までのダイエットと、両親への手紙の作成くらいかな。
当日晴れるといいな、良い1日になるといいな。
この頃は、結婚式を「中止 / 延期」するなんて考え、1ミリもなかった。

「コロナウイルス感染確認」

日に日に増える感染者数。
「遠方から来てくれる親族もいるし、どうする?もう1回出席とる?」「もし行けないと言われても仕方ないね」
毎日感染者数を気にして、色んな可能性を考えて、常に心がザワザワしてた。ワクワクより不安の方が大きかった。

結果、親族はみんな出席してくれることになり、無事挙式を迎えた。
当日は天候にも恵まれて、穏やかで、和やかで、幸せな1日になった。
家族に感謝を伝えられて、旦那のスピーチに感動して、来てくれた人も喜んでくれた。

無事終わって良かった〜。
でも、まだ安心できない。
来てくれた人の中で感染者がいなかったことを確認できないと、安心できない。この期間も、結構、冷や冷やしてた。

挙式から1ヶ月くらい経った頃、親戚の1人が発熱したという話を聞いた。しかも介護をしている高齢の祖母にも移ったって。
幸い、その人はPCR検査を受けて陰性と分かったし、私たちの結婚式とは関係ない、と話をしてくれたけど。

安心した一方で、怖いな、と思った。
もし、症状が出た人がいたら、その人が陽性だったら、高齢の人に移していたら。近い体験をしたからこそ、そんな時、私はこういう罪悪感、取り返しのつかないことをしてしまったかもしれないという苦しさを覚えるのね。
これはもう味わいたくないな。。そう思った。

友人向けのパーティーの頃には、もしかしたら、状況が良くなっているかもしれない。
でも、ニュースを見ている感じだと、ワクチンはまだしばらくできなそう出し、終わりが見えない。若い人でも後遺症は残ると言うし。。
またこの思いを味わうのは怖いな、と思って、友人の披露パーティーの方は、とりあえず中止することにした。

次に続く。→②

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