【手紙】万年筆のインクのこと。

 お店に陳列されている万年筆のインクを見ると、色の種類が豊富。なんとなく、万年筆は”黒”とか”ブルーブラック”というイメージが強いので、初めは意外な感じもしました。

 今は手紙を書く時、黒とブルーブラック、そして時々茶色を使いますが、学生の頃はカラフルなペンをたくさん使って書いていました。何十色のペンセットを特大ポーチに全部入れて、学校に持って行ってたな...なんてことも思い出したり。

 そんな私が、茶色で書かれた文字が素敵!と思ったのは、学生時代のこと。
 小中学生の頃にサイン帳というものがあって、学年が変わる時にクラスメイトや卒業する先輩に1枚ずつ渡して、一言書いてもらっていたんです。ある時、戻ってきたサイン帳を見ると、ひとりの先輩が茶色の太めのペンで書いてくださっていたのです。
 サイン帳の紙は、ベースが薄い青。それに茶色の文字がとてもカッコよく見えて、衝撃を受けたことを今でも覚えています。それまでは、カラフルにするのが可愛いと思っていたし、茶色ってどちらかと言うとインクの減りが遅いチームでしたが、それ以来、茶色のペンの魅力にはまって今に至ります。

 正式な文書や仕事では、黒やブルーブラックを使う必要はありますが、手紙は気持ちを伝えるもの。その時の、自分の気持ちも色に乗せて伝えるのも素敵ですよね。緑系を1本買ってみたけど、赤や紫なんかも使ってみようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?